道教委 教育職員の時間外勤務実態 元年度学内勤務 週51時間 減少も過半数が目標未達成(道・道教委 2020-06-16付)
道教委は、令和元年度教育職員の時間外勤務等にかかる実態調査結果をまとめた。1週間の学内勤務時間は全体で51時間1分となり、平成28年度の前回調査と比べ1時間36分減少。中でも、副校長・教頭が2時間41分と大きく減少した。時間外勤務が月45時間以上の主幹教諭・教諭の割合は56・9%と6・4ポイント減少。特別支援学校を除く全校種で改善しているものの、依然として過半数がアクション・プランの目標を達成できない状況にある。主幹教諭・教諭は年代が低いほど勤務時間が長く、へき地学校、部活動顧問も同様の傾向にある。
札幌市を除く道内公立学校の教育職員の勤務実態を把握し、28年度の前回調査と比較・分析することで道内の教育職員の時間外勤務等の縮減に向けた取組の一層の推進を図ることが目的。
小学校28校、中学校28校、高校20校、特別支援学校10校の計86校を抽出。校長、教頭、教諭など2410人を対象とし、2065人から回答を得た。調査期間は令和元年11月5~30日。
1週間当たりの学内勤務時間(勤務時間外で従事する持ち帰り時間除く)は、全体で51時間1分と前回調査から1時間36分減少。最も勤務時間が長い副校長・教頭が2時間41分と大きく減少した一方、養護教諭は18分、栄養教諭は2分増加した。
1ヵ月の時間外勤務が45時間以上(調査期間1週間の勤務実態を月に換算)の主幹教諭・教諭の割合は56・9%で6・4ポイント減少。特別支援学校を除く校種で改善したが、小学校が56・3%、中学校が73・9%、高校が58・4%といまだ高い割合を占めている。
午後7時以降に学校内で業務を行っている職員の割合は20%程度。午後7時以降に業務を行い、かつ持ち帰り業務を行っている時間は「1分~1時間未満」がすべての校種で6割となっている。
年代別でみると、若手教員ほど勤務時間が長い傾向にあり、主幹教諭・教諭の週当たりの時間外勤務時間は「30歳以下」が12時間59分と最多で、年代が上がるにつれて減少した。
また、へき地学校では11時間54分(非へき地学校9時間21分)、部活動顧問は12時間27分(部活動顧問でない教員6時間27分)と時間外勤務時間が長い傾向にあり、前回調査と同様の傾向となっている。
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(道・道教委 2020-06-16付)
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