道教委 中1ギャップ未然防止事業 推進地域に15中学校区 授業参観等で指導体制充実(道・道教委 2020-06-09付)
道教委は、令和2年度における中1ギャップ問題未然防止事業の推進地域、推進校を決定した。江別市立江別第二中学校など新規5中学校区を含む15中学校区が推進地域に決まった。中1ギャップ問題の解消に向け、学校行事、児童会・生徒会活動、ボランティア活動等の合同実施など、小・中学校が連携した取組を展開。学校間相互の授業参観や乗り入れ授業など、小・中学校が連携した指導方法・体制の充実を図っていく。
事業は、児童生徒のより良い人間関係を築く力を育成し、不登校児童生徒数の減少などの生徒指導上の諸課題の解決を図るなど、中学校区全体において中1ギャップ問題の解消や未然防止を図るもの。
本年度は、前年度と同数の15中学校区を推進地域に指定。うち、江別市立江別第二中など5中学校区を新規で指定した。
各推進地域では、中学校区を単位とした中1ギャップ検討委員会を設置。推進校が連携した中学校区の中1ギャップ解消プランの作成のほか、不登校児童生徒等への対応策の計画・組織的な取組等を行う。
より良い人間関係を築くために必要な社会的スキルを育む活動を推進。学校行事、児童会・生徒会活動、クラブ活動・部活動、ボランティア活動の合同実施など、小・中学校が連携した様々な取組を実施する。
さらに、子ども理解支援ツール「ほっと」や生活アンケートを年2、3回実施・分析し、校内研修や学年会議などに活用する。
学習指導や生徒指導の充実に向けては、小・中学校間での学習規律、生活規律の改善に関する一貫した取組や小・中学校の9年間を見通した指導を推進。小・中学校間の授業参観や乗り入れ授業など、小・中学校が連携した指導方法・体制の充実を図る。
このほか、いじめ根絶に向けた小・中合同の子ども会議など、児童生徒が主体となった取組を展開する。
本年度推進地域、推進校はつぎのとおり。
▼空知
▽滝川市立明苑中―滝川第三小、東小
▼石狩
▽江別市立江別第二中(新)―江別第二小
▼後志
▽小樽市立北陵中(新)―手宮中央小、高島小
▼胆振
▽苫小牧市立明野中―明野小
▼日高
▽新ひだか町立静内中―静内小、山手小、高静小
▼渡島
▽函館市立巴中(新)―大森浜小、柏野小、中部小、中島小、北星小
▼檜山
▽江差町立江差中―江差小、南が丘小
▼上川
▽美瑛町立美瑛中―美瑛小、美瑛東小、美沢小、明徳小
▼留萌
▽羽幌町立羽幌中(新)―羽幌小
▼宗谷
▽浜頓別町立浜頓別中―浜頓別小
▼オホーツク
▽斜里町立斜里中―斜里小、朝日小
▼十勝
▽音更町立下音更中―下音更小、鈴蘭小
▼釧路
▽釧路町立遠矢中―遠矢小
▼根室
▽中標津町立中標津中―中標津小、丸山小
▽根室町立柏陵中(新)―北斗小
(道・道教委 2020-06-09付)
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