安全確保と熱中症対応を　体育事故防止で通知　札幌市教委

（市町村 2020-06-16付）

　札幌市教委は９日、市立学校長あてに「学校における体育活動中の事故防止および体罰・ハラスメントの根絶ならびに水泳等の事故防止」について通知を発出した。臨時休業による運動不足の影響を踏まえ、安全確保に留意するよう要請。熱中症が発症しやすい時期となることから、水分補給を積極的に行うなど、適切な対応も求めている。

　通知では、臨時休業による運動不足の影響を踏まえた安全確保について記載。十分な準備運動を行うとともに、当面は身体に過度の負担のかかる運動を避けるなど、安全確保に十分に留意することを求めている。

　体育・保健体育の授業における器械運動などの指導については、児童生徒が自己の能力に適した技に取り組む際に、学習指導要領解説に例示されている技を参考にして実施することを記載。

　児童生徒個々の技能レベルや器械運動への苦手意識などによっては、取り組む技と類似した動き方をする運動遊びや易しい技に取り組む時間・場を設定するなどの配慮を呼びかけている。

　体育授業における今季の水泳授業はとり止めたが、水泳などの事故防止については、児童生徒の水難事故が特に学校の夏季休業に入った直後に多発する傾向にあることから、学校においては体の調子を確かめてから泳ぐ、プールなどの水泳場での注意事項を守って泳ぐなどといった、水泳の事故防止に関する心得を指導することを求めている。

　体罰やハラスメントの根絶については、いかなる場合にも決して許されるものではないこととして、全教職員をはじめ、学校の体育活動にかかわるすべての指導者で認識を共有し、根絶への取組を徹底するよう呼びかけている。

　また、熱中症が発症しやすい時期になるため、水分補給を積極的に行うなど、適切に対応することを求めている。

(市町村 2020-06-16付)