網走市学力向上推進委が全体会議　１２月にフォーラム予定　“チーム網走”で取組推進

（市町村 2020-06-17付）

本年度の推進計画などを確認

　【網走発】網走市学力向上推進委員会は１２日、市内のオホーツク・文化交流センターで令和２年度第１回全体会議を開いた。本年度の推進計画などを確認。目玉事業の第８回学力向上フォーラムは１２月５日に開催する予定で調整を進めている。

　網走市教委の三島正昭教育長は開会あいさつで、各学校で新型コロナウイルス感染症拡大防止に取り組む中、「このような状況だからこそ、学力向上推進委員会をはじめとしたあらゆる機会で市内すべての学校が連携し、様々な取組を共有する中で、子どもたちに確かな学力を身に付けさせていただきたい」と呼びかけ、本年度も、市内すべての学校が“チーム網走”としてより一層共通・一貫した取組を推進することを期待した。

　続いてあいさつに立った沼田泰彦委員長は、委員会の取組を通して「学力保障、学力向上につながるヒントを見つけ出し、網走の学校が一丸となって子どもたちのためにこの難局を乗り切る手立てを探っていかなければならない」と強調。新型コロナウイルス感染拡大の状況の中でも、「“子どもたちのために”ということと、“網走の学校がベクトルをそろえる”という姿勢は変わらない」と話し、理解と協力を呼びかけた。

　江添正人事務局長が本年度の推進計画などについて説明。本年度はオール網走で取り組む学力向上推進の構想（第＝期）の最終となる２年目を迎える。推進の重点に、市の学力・学習状況の実態把握と分析などを定めた。

　このあと、２月に東京都内で開催された国立教育政策研究所教育課程研究指定校事業研究協議会に参加した第一中学校の川上かおり教諭、南小学校の篠原昌幸教諭、潮見小学校の沢田早生教諭、東小学校の山田雅喜教諭が視察報告した。

　そのほか、小学校Ａ、小学校Ｂ、中学校の３部会に分かれて今後の活動方針などについて協議した。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽委員長＝沼田泰彦（中央小校長）

▽副委員長＝大西篤（東小校長・新）、上杉一弘（西小教頭・新）

▽事務局長＝江添正人（第三中教頭・新）

▽事務局次長＝大垣正紀（網走小教頭・新）、保坂宇一郎（呼人小教頭・新）、齋一成（第一中教頭・新）、小路谷勝巳（市教委学校教育部次長・新）

◆網走市学力向上推進委員会の本年度の取組の概要

▼推進の重点

▽市の学力・学習状況の実態把握と分析（学力向上策の確認・検証と改善）

▽授業改善にかかる研修の推進（全校共通指導事項の取組状況の確認・検証と改善）

▽各学校における人材育成の取組の共有

▽教職員への積極的な情報提供と授業改善にかかる研修会の開催（小中連携、校内研・公開研参加等）

▽幼高大、保護者、地域住民、社会教育、地元企業等との連携（情報の共有、啓発）

▽市の学力の課題を明確にし、第＝期の目標と取組を策定する

▼目標

▽すべての児童生徒が、学年×１０分＋１０分の家庭学習を行えるようにする

▽市内全校共通指導事項および学力向上策の取組を確認・検証し、改善策を示す

▼具体的な取組

▽各学校における実践の改善・深化＝各校独自の学力向上策、共通指導事項の定着に向けた方策、学力向上策を校内に浸透させるための方策、各校の人材育成の方策など

▽実践研修講座の開催（第８回学力向上フォーラムｉｎ網走など）

▽学校図書館の改善・充実、朝読・家読の推進、読書感想文コンクールへの取組

▽市内全校共通指導事項の確認（検証）＝「オールオホーツクで学力向上を＝」との関連を考慮

▽全国学力・学習状況調査結果を活用した学力向上策の確認（検証）＝学校改善プラン作成への参画

▽学校間連携の充実・強化＝中学校区が中心となった教科部会、小中合同部会の開催など

(市町村 2020-06-17付)