第１回夜間中学在り方検討委員会　目指す姿など２点検討へ　札幌市教委　概要等示す

（市町村 2020-06-24付）

　札幌市教委は１９日、オンライン上で公立夜間中学在り方検討委員会第１回会議を開いた。事務局が今後のスケジュールや全国の公立夜間中学の概要を説明。市が設置する公立夜間中学の在り方に関する検討内容として、「札幌市が設置する公立夜間中学の目指す姿」「目指す姿の実現に向けた学校づくりの視点」の２点を示した。

　市教委は、令和４年４月を目途とした公立夜間中学の開設に向けて準備を進めている。

　公立夜間中学には多様な生徒の入学が想定されることから、在り方検討委員会を設置。配慮すべき事項などについて意見を交換し、市として公立夜間中学の設置にかかる基本計画を策定することとした。

　検討委員会の構成メンバーは８人。道教育大学札幌校の引地秀美特任教授や札幌国際プラザの長谷川惠美多文化交流部長、小・中学校、高校の校長など。

　会議では、相沢克明学校教育部長があいさつ。４年４月の公立夜間中学の開校を目指していること、本年度、夜間中学の方向性を決める基本計画を策定することにふれたほか、市にふさわしい公立夜間中学の設置にむけてきたんのない意見を求めた。

　各委員の自己紹介のあと、事務局が同会設置の経緯や公立夜間中学の一般例のほか、全国の公立夜間中学の生徒の年齢や国籍、配置されている教職員数などを紹介。

　市が設置する公立夜間中学の在り方に関する検討内容として、「札幌市が設置する公立夜間中学の目指す姿」「目指す姿の実現に向けた学校づくりの視点」の２点を示した。

　質疑応答では、委員の「教職員以外にもスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどが必要になるのではないか」との質問に対し、事務局は「専門のスタッフについては、第２回以降の協議の中で必要性を含めて議論してほしい」と答えた。

　委員からは、「札幌市の公立夜間中学の設置に合わせて、道内の公立夜間中学の在り方をどのようにするのか、全道規模で考えていくべき」などの要望が出た。

　今後、７月３日に第２回会議を開催する予定。

(市町村 2020-06-24付)