中富良野町2年度教育行政執行方針 学習支援員1人増員 働き方改革と生徒支援推進(市町村 2020-06-24付)
中富良野町教委・鈴木晶教育長
【旭川発】中富良野町教委の鈴木晶教育長は、令和2年度教育行政執行方針において、確かな学力の定着を図るため、中富良野中学校に学習支援員1人を増員し、学校における働き方改革の推進と支援の必要な生徒対応の向上に努めていくことなどを示した。
執行方針の概要はつぎのとおり。
【学校教育】
▼基礎学力の定着
校内組織体制の改善・充実によって、加配教員や学習支援員、特別支援教育支援員等の効果的な活用を図り、一人ひとりの子どもに応じた基礎・基本の定着を図る授業改善を全校で進める。
放課後や家庭での望ましい生活習慣の形成、学習時間の確保が重要であることから、家庭学習の手引きの活用、放課後、長期休業中の学習サポートなど、学校と家庭が一体となった取組を進める。
学力の基礎となる言語活動の充実を図るため、朝読、家読(うちどく)を進め、町読書活動推進計画や社会教育活動と連携した読書活動を進める。
中富良野中に学習支援員1人を増員し、学校における働き方改革を推進するとともに、支援の必要な生徒対応の向上に努める。
▼豊かな心の育成
各学校では特別の教科として位置付けられた道徳において、基本的な倫理観や規範意識、思いやりの心や美しいものに感動する心などを育むとともに、体験活動を通じて社会性や豊かな人間性を育む活動に取り組む。
▼体力・健康に関する指導
各学校や地域の特色を生かした体力・運動能力向上活動を進めるとともに、地域や家庭での運動習慣や意識の啓発を進め、部活動、スポーツ少年団活動などの育成、支援を通じて、子どもの体力向上に取り組む。
▼特別支援教育の推進
子どもたち一人ひとりの教育的ニーズに応じたサポートに当たる上川版個別の支援計画「すくらむ」を活用しながら、関係機関との連携によって、就学前から切れ目のない一貫した支援を図るとともに、子どもたちの特性に応じた指導の充実を図る。
▼幼小中連携・学校間連携
幼児と児童の交流活動による幼小連携、また、各小学校と中学校連携を推進する小中連携を図るため、校長会・教頭会を中心に教育課程の交流や学習規律の統一など、成長の各段階での円滑な接続に努める。
▼防災と安全の指導
登下校時において、生活安全推進協議会、交通安全指導員、富良野警察署、各PTA、地域老人会と連携し、パトロールや各種の啓発活動を継続するほか、スクールバス、部活動バスを運行し、通学の安全確保に努める。
▼教育環境整備と安全な学校施設
本年度、中富良野小学校、西中小学校、中富良野中の放送機器の更新を図るとともに、児童用の机・いすなどの教育用備品の整備のほか、教育教材等の充実に努める。
▼キャリア教育と就学支援
本年度も、通学費の一部補助を行う高校通学費等補助事業、奨学資金事業の利用の推進を図るほか、就学援助制度の適切な運営に努める。
【社会教育】
▼地域の教育力
学校・家庭・地域による学社融合推進事業、また、3世代交流学習事業による世代間交流、学校支援地域本部による学校支援の体制づくり、地域と共にある学校づくりの制度であるコミュニティ・スクールを進めており、継続して教育力を活性化させる活動に取り組む。
▼放課後の子ども育成事業
放課後の学習活動をねらいとした放課後子供教室では、留守家庭児童クラブ、児童館との連携事業を拡充するほか、この事業を担うボランティア指導者の育成・確保に努める。
▼図書館活動の推進
図書館まつりの開催、ブックスタート事業、読み聞かせサークル等の支援、ボランティアの育成を進め、幼児から一般成人・高齢者までが読書に親しみ、生涯学習の糧となる図書館運営に当たる。
(市町村 2020-06-24付)
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