浦臼町2年度教育行政執行方針 オンライン授業視野に コロナ対応 衛生教育強化(市町村 2020-06-24付)
浦臼町教委・河本浩昭教育長
【岩見沢発】浦臼町教委の河本浩昭教育長は、令和2年度教育行政執行方針において、小・中学校への通信ネットワーク環境および1人1台端末の整備によって、オンライン授業等の導入を視野に入れた質の高いICT教育の指導体制の充実に努める考えを示した。また、新型コロナウイルス感染症から児童生徒を守るため、校舎内の消毒や臨時休校や分散登校、出席停止措置等の適正な実施、衛生教育の強化に努めるとした。
執行方針の概要はつぎのとおり。
【学校教育の充実】
▼社会に立ち向かっていける力の育成~確かな学力の定着
学校運営については、地域の力を活用し、学校運営の改善・充実に努め、確かな力と心優しい人づくりを推進する。
教育課程については、生きる力を支える知・徳・体の調和を重視し、伝統文化を尊重、ふるさとを大切にする心を育み、言語活動を重視し、「どのように学ぶのか」「何ができるようになるのか」「なぜ学ぶのか」という学習意義をより明確にしながら、より良い学校教育を通じてより良い社会を創るという目標を地域と共有し、社会に開かれた教育課程の実現のため、各学校におけるカリキュラム・マネジメントの推進に努める。
学習指導については、基礎知識・技能の定着に向け、小中連携し統一した授業のスタイルや学習規律、主体的・対話的で深い学びの指導方法を確立する。
グローバル化の進展による厳しい挑戦の時代を生き抜く資質・能力を備える人材育成に向けて、小・中学校に通信ネットワーク環境および1人1台の端末整備を行い、オンライン学習に加え、オンライン授業等の導入も視野に入れた質の高いICT教育の指導体制の充実に努める。
▼健やかで、人の優しさ痛みの分かる心の育成~豊かな心と健やかな体
答えが一つではない課題に子どもたちが道徳的に向き合い、考え、議論する道徳教育への転換によって、物事を多面的・多角的に考え、自己の生き方についての考えを深める学習を通して、豊かな心や人間性を育む教育の推進に努める。
新型コロナウイルス感染症を理由としたいじめや偏見は決して許されないことの指導を各学校で行う。
学校保健については、早寝早起き朝ごはんを推奨し、食に関する正しい知識や望ましい食習慣の定着を図り、地産地消等の食育の推進に努めるとともに家庭と連携した毎朝の検温や風邪症状の確認など感染源を絶つこと、十分な睡眠やバランスの取れた食事を心がけるなど抵抗力を高めることの重要性の普及啓発を行い、児童生徒が新しい学校生活様式を身に付けるよう、指導を行う。
▼安全・安心な学校~信頼される学校づくり
子どもの安全確保については、地震や台風などの自然災害から身を守るために必要な知識や能力等の育成に向け、校内対策マニュアルの確認、避難訓練や1日防災学校の実施などの防災教育の推進や事件・事故に対する危険予測、危機回避能力を身に付けさせる防犯教育を進める。
さらに、新型コロナウイルス感染症から児童生徒を守るため、校舎内の消毒や道教委と連携のもとの臨時休校や分散登校、出席停止措置等の適正な実施、感染予防対策としての衛生教育の強化に努める。
学校における働き方改革については、教職員が健康で働ける環境、子どもと向き合う時間の確保に向けて町立学校管理規則を改正し、勤務時間外在校時間の上限を定め、校務支援システムおよび出退勤の把握のためのタイムカードを導入し、取組の推進を図る。
学習環境の整備については、引き続き、施設の適切な維持管理に専念するとともに、緊急時の家庭におけるオンライン学習環境を整備し、学びを止めない学校環境を推進していく。
【社会教育の推進】
▼地域社会における連携と見守り~地域における体制づくり
地域の体制づくりについては、小学生の安全・安心なふれあい・学びの場所として子ども広場を通年開設し、本年度については試行的に小学校入学前の新1年生を受け入れるなどの内容充実を図り継続する。
(市町村 2020-06-24付)
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