デジタル教材等活用を　文科省　ＡＬＴ授業工夫例通知

（国 2020-07-15付）

　文部科学省は、１０日付で通知「小学校、中学校、高校および特別支援学校における外国語指導助手（ＡＬＴ）等を活用した学習の確保について」を各都道府県・指定都市教委担当課に発出した。新型コロナウイルス感染症の影響でＡＬＴが来日できず、予定どおりに授業に参加できない場合の対応例を周知。学習活動の工夫例として、ウェブ会議システム、動画やデジタル教材の活用などを挙げている。

　現在、新型コロナウイルス感染症対策として水際対策が講じられており、入国拒否の対象は１１１ヵ国となっている。

　９月に予定していたＪＥＴ―ＡＬＴの来日も、一斉来日ではなく、入国が可能となった国から順次受け入れを行うこととなった。このため、各学校で当初の計画どおりにＡＬＴによる授業を行うことが難しいことが予想されている。

　通知では、ＡＬＴが授業に参加できない場合の対応として、①ＡＬＴの配置と年間指導計画の見直し②学習活動の工夫③ＡＬＴを補うための人材、協力者の確保―を例示。

　②では、ウェブ会議システムを活用したチーム・ティーチングや英会話の実施、動画の視聴、電子メール、ビデオやボイスメールの活用、教科書に対応したデジタル教材の活用などを挙げている。

　このほか、学校においてＡＬＴが授業等に参加する際の注意事項を記載。出身国によってはマスク着用の習慣がないことに留意し、近距離での会話や発生が必要な場面では、マスクの着用を周知するよう求めている。

(国 2020-07-15付)