道教委　実践的安全教育モデル地域　稚内、砂川、島牧を指定　安全マップ活用した授業など

（道・道教委 2020-07-27付）

　道教委は、道実践的安全教育モデル構築事業の本年度モデル地域に稚内市（防犯教育）、砂川市（交通安全教育）、島牧村（防災教育）を決定した。稚内市は、市の安全マップを活用した授業公開や市内全小・中・高校における防犯教室・防犯訓練を実施。砂川市は、通学路安全マップの充実を図るとともに、自転車通学についても通学路安全マップを作成するなど系統的な交通安全教育に取り組む。島牧村は、地域との連携による地域防災マップの作成を予定している。

　事業は文部科学省の委託を受け、道教委が平成２７年度から実施。防災教育、交通安全教育、防犯を含む生活上の安全教育などの指導方法や教育手法の開発・普及、学校における児童生徒の安全確保体制の構築・普及、学校外の専門家による指導助言などを通し、実践的安全教育モデルの構築を図るもの。

　事業の推進に当たり、道教委は道実践的安全教育モデル構築推進委員会を設置・運営。専門的な知見がある有識者等を学校安全アドバイザーとして委嘱し、連携する市町村教委、学校などに派遣する。

　本年度モデル地域には稚内市、砂川市、島牧村を決定した。

　稚内市は、潮見が丘小学校を拠点校とし、１０月に安全・安心カラーマップなどを活用した授業を公開。市内の全小・中学校、高校で防犯教室・防犯訓練を実施するほか、各校の取組の情報共有・普及を図る。

　砂川市は、砂川中学校を拠点校に決定。市内の児童生徒が生涯にわたって加害者、被害者のいずれにもならないよう、交通安全教育を系統的に展開。既存の通学路安全マップの内容を確認するほか、１０月以降、自転車通学のための通学路安全マップの作成・普及、警察と連携した交通安全教室の実施、公開授業などに取り組む。

　島牧村は、島牧中学校を拠点校とし、自然災害への理解や安全行動など、危険予測・回避の能力を身に付けさせる安全教育を実施する。９月以降、地域と連携し地域防災マップを作成。全学年での１日防災学校を８月に小学校、１０月に中学校でそれぞれ実施する。

　いずれの地域も、すべての学校に中核となる教員を位置付け、推進体制を構築する。

　今後、各モデル地域で実践委員会の開催、ワーキンググループによる調査・研究などを行い、来年１月に開催予定の推進委員会で成果を報告する。

(道・道教委 2020-07-27付)