道教委　学習指導員の新規配置など　８月下旬以降に　勤務時間等　実施要綱を作成

（道・道教委 2020-07-28付）

　道教委は、新規設置となる学習指導員に関し、学習指導員事業実施要綱を作成し、８月下旬からの配置に向け準備を進めている。「家庭学習の準備・提出物の採点」など、職務内容や勤務時間を規定。新型コロナウイルス感染予防のための少人数指導の支援など、各市町村教委に活用を促していく。未配置校に追加するスクール・サポート・スタッフについても、８月下旬から順次配置する予定。

　学習指導員は、児童生徒の学習定着度に応じたきめ細かな指導や、新型コロナウイルス感染症対策を図る少人数指導など、児童生徒の学びを保障する取組を支援する。学校教育活動を支援するパートタイムの令和２年度任用職員となる。

　本年度２定補正予算で、道内すべての公立小・中学校、高校、特別支援学校に配置するために必要な経費を措置。道教委は、条件を満たす道立学校、市町村立の学校に対し、予算の範囲内で配置する。

　配置に当たり道教委は、学習指導員事業実施要綱を作成。職務として「家庭学習の準備・提出物の採点」「チーム・ティーチングや習熟度別学習を行う教員のサポート」「放課後・長期休業中を活用した補習授業のサポート」「校内外におけるオンライン学習のサポート」「教育実習生や外部人材等との連絡調整のサポート」「その他、教員が行う業務の支援」と定めた。

　勤務時間は原則１日４時間以内かつ週当たり１６時間の範囲で所属長が定める。事業の実施期間は２年度末までとしている。

　人材の確保に当たっては、道教委ボランティアバンクや、文部科学省の学校・子供サポーター人材バンクを活用。各教育局が振興局・市町村教委と連携して地域の潜在的な人材情報を共有し、人的体制を整備する。

　道教委は学校の要望を踏まえ、２学期の開始時期となる８月下旬からの配置に向けて準備を推進。６学級以上の未配置校の小・中学校、特別支援学校に追加配置するスクール・サポート・スタッフに関しては、８月上旬に配置校を決定、８月下旬から順次、配置を開始する予定。

(道・道教委 2020-07-28付)