宗谷管内学校等 文科省・道教委指定事業 文科省13、道教委21事業 ユネスコスクールに礼文高 宗谷局まとめ(道・道教委 2020-07-28付)
【稚内発】宗谷教育局は、本年度の管内道立学校、市町村における文部科学省・道教委指定事業(5月1日時点)をまとめた。文科省で13事業、道教委で21事業を推進。主なものでは、文科省の教育課程研究指定校事業として稚内高校が公民の研究を進めるほか、ユネスコスクールには礼文高校が指定されている。
指定事業の概要はつぎのとおり。
◆文部科学省
▼研究開発学校(遠隔授業)
▽指定先=礼文高、豊富高
小規模校や離島の高校の教育水準の維持向上を図るため、メディアを利用して行う遠隔授業の単位認定の在り方ならびに指導方法についての研究開発。
▼教育課程研究指定校事業(公民)
▽指定先=稚内高
高校における学習指導の改善・充実および教育課程の基準の改善に資するため、教育課程および指導方法等についての調査研究。
▼地域との協働による高校教育改革推進事業
▽指定先=稚内高(アソシエイト)
高校と市町村や産業界等がコンソーシアムを構築し、地域への課題意識や貢献意識をもち、新たな時代を地域から支えることのできる人材の育成。
▼ユネスコスクール
▽指定先=礼文高
グローバルなネットワークを活用して世界中の学校と交流し、地球規模の諸問題に若者が対処できるような新しい教育内容や手法の開発。
▼スクールカウンセラー活用事業
▽指定先=稚内高、浜頓別高、利尻高、豊富高
生徒の心理に関して専門的な知識および経験を有する人を配置し、生徒へのカウンセリングや教員・保護者への助言。
▼地域学校協働活動推進事業(その他の地域学校協働活動)
▽指定先=浜頓別町、中頓別町、枝幸町、豊富町、礼文町、利尻町、利尻富士町
学びによるまちづくり、地域課題解決型学習、外部人材活用教育プログラム実施など、地域と学校が連携・協働した取組。
▼地域学校協働活動推進事業(放課後子供教室)
▽指定先=稚内市、浜頓別町、中頓別町、枝幸町、豊富町、礼文町、利尻富士町、幌延町
すべての児童が放課後等を安全・安心に過ごし、多様な体験・活動を行う総合的な放課後対策を支援。
▼地域における家庭教育支援基盤構築事業
▽指定先=浜頓別町、中頓別町、礼文町
身近な地域における保護者への学習機会の提供、親子参加型行事の実施、相談対応などの家庭教育支援。
▼スクールカウンセラー活用事業
▽指定先=管内全市町村(予定)
児童生徒の心理に関して専門的な知識・経験を有する人を配置し、教員等への助言、児童生徒のカウンセリング、問題行動の未然防止、早期発見・対応。
▼スクールソーシャルワーカー活用事業
▽指定先=稚内市、枝幸町
生徒指導上の課題に対応するため、教育分野に関する知識に加え、社会福祉等の専門的な知識を有する人を配置し、教育相談体制を整備。
▼地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業
▽指定先=稚内市
学校、家庭、関係機関が連携し、地域社会全体が一体となって、学校や通学路での児童生徒の安全を確保する体制を整備。
▼スクールヘルスリーダー派遣事業
▽指定先=枝幸町(目梨泊小、乙忠部小、風烈布小)、豊富町(兜沼小)
退職養護教諭を養護教諭未配置校または経験の浅い養護教諭のいる学校へ派遣し、児童生徒が抱える現代的健康課題に適切に対処できる環境の改善。
▼発達障がい支援成果普及事業
▽指定先=豊富町(推進地域)、中頓別町中頓別小(推進校)
教員の専門性の向上および発達障がいのある子どもやその保護者の支援体制の充実を目的に、各種資料を活用した実践研究および関係機関との連携。
◆道教委
▼地域医療を支える人づくりプロジェクト事業
▽指定先=稚内高(協力校)
医学部への進学を目指す生徒に対して、地域医療の現状や医師という職業への理解を深める機会を提供し、本道の地域医療を支える人材の育成。
▼高校OPENプロジェクト
▽指定先=礼文高
地域の自治体や企業、産業界などの関係機関等と協働し、生徒が地域の課題を解決するためのテーマを設定し、地域とともに解決を図る実践研究。
▼小・中・高校英語教育支援事業
▽指定先=稚内高(協力校)
生徒のバランスの取れた英語力と主体的にコミュニケーションを図ることができる資質・能力を育成するため、英語教育の指導体制の整備。
▼学校教育活動支援事業
▽指定先=市町村教委から申請があった場合、道教委から予算の範囲内で、学生ボランティアを小・中学校等へ派遣する。随時募集
学校または市町村等において放課後ならびに休日および長期休業中等の学習習慣定着の取組を進めるため、学生ボランティアなど学校サポーターを派遣。
▼子どもの望ましい生活習慣・学習習慣定着研修事業
▽指定先=幌延町(幌延小)
保護者、地域住民、学校および教育委員会等が共通理解を深めるとともに、学力・体力の向上や生活習慣の改善を図る方策の共有、取組の促進。
▼地域人材との連携による子どもの読書活動推進事業
▽指定先=宗谷教育局(フォーラム)、豊富町(授業公開・豊富小)
地域における子どもの読書活動の推進にかかわる人材が一堂に会するフォーラムの開催、地域全体の読書環境の整備および子どもの読書活動の活性化。
▼家庭教育支援者の養成とネットワーク化推進事業
▽指定先=宗谷教育局(スキルアップ研修会・稚内市)
すべての保護者が安心して家庭教育を行うことができるよう、市町村の家庭教育ナビゲーターを含む家庭教育支援者のネットワーク化。
▼授業改善推進チーム活用事業
▽指定先=稚内市―稚内南小(配置校)、潮見が丘小(配置校)、稚内東小(連携校)。枝幸町―枝幸小(配置校)、歌登小(配置校)
学校全体の授業改善を目的とした授業改善推進チームによる配置校および連携校でのチーム・ティーチング(TT)、学力向上にかかる分析、取組の成果の発信など。
▼退職教員等外部人材活用事業(学力向上非常勤講師)
▽指定先=稚内市(稚内中央小、稚内南小、潮見が丘小、稚内東小)
退職教員を活用し、全国学力・学習状況調査等の結果から明らかとなった学習指導等の課題や改善の方向性に基づき、学力向上の取組の充実。
▼学校力向上に関する総合実践事業
▽指定先=稚内市―稚内中央小(地域指定)、稚内南小(地域指定・中核校)、稚内港小(地域指定)、稚内南中(地域指定)、稚内南小(学校指定)、稚内東小(学校指定)、潮見が丘小(学校指定)
包括的な学校改善の普及・啓発を目的とした、学校指定および地域指定の学校における重点的な学校改善および協議会等の実施による取組の発信・共有。
▼小中一貫教育サポート事業
▽指定先=浜頓別町―浜頓別小(指定校)、浜頓別中(指定校)
義務教育の質の向上を目的とした推進校における育成する児童生徒の姿の設定および共有、指導計画の作成、家庭や地域と連携した取組の推進。
▼働き方改革推進事業
▽指定先=枝幸町―枝幸小(指定校)
学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」に掲げる取組を積極的に進めるとともに、好事例の横展開を図り、働き方改革を強力に推進。
▼体育専科教員活用事業
▽指定先=稚内市―稚内港小(本務校)、稚内南小(兼務校)
教員の体育に関する指導力および学校全体の体力の向上を目的とした、体育専科教員のTT、体力向上に関する実践研究等の取組の推進。
▼小学校外国語等巡回指導教員研修事業
▽指定先=猿払村―鬼志別小(本務校)、知来別小(兼務校)、浜鬼志別小(兼務校)、浅茅野小(兼務校)。礼文町―香深井小(本務校)、礼文小(兼務校)、船泊小(兼務校)
教員の外国語等の指導力と英語力の向上を目的に、巡回指導教員のTTによる授業、外国語等にかかる研修の実施等の取組の推進。
▼道ふるさと教育・観光教育推進事業
▽指定先=実践校―豊富町豊富中(アイヌ)。協力校―枝幸町目梨泊小(北方領土)、利尻町利尻中(観光)
北海道への理解を深め、郷土に対する愛着や誇りを育むことを目的とした、実践校および協力校による学習テーマに基づく教育資源を活用した取組。
▼幼小連携・接続推進リーダー活用事業
▽指定先=枝幸町―枝幸小(配置校)、目梨泊小(連携校)、岡島小(連携校)、枝幸幼(連携校)、枝幸保育所(連携校)
幼小連携・接続の推進および教員の資質・能力の向上等を目的とした、推進リーダーが中心となったスタートカリキュラムの編成、研修の充実など。
▼中1ギャップ問題未然防止事業
▽指定先=浜頓別町―浜頓別中(推進校)、浜頓別小(推進校)
中1ギャップ問題の解消および未然防止を目的とした、中1ギャップ検討委員会の開催、各種調査等のデータに基づくPDCAサイクルの確立など。
▼体育エキスパート教員巡回指導事業
▽指定先=幌延町問寒別小(本務校)、豊富町豊富小(巡回校)、幌延町幌延小(巡回校)
教員の体育の指導力向上および体力向上を目的とした、体育エキスパート教員のTT、新体力テストの結果分析に基づく授業改善の取組など。
▼プログラミング教育事業
▽指定先=幌延町幌延小(研究実践校)
プログラミング教育の充実を図ることを目的とした、研究実践校による年間指導計画や研究実践の成果資料等の作成、公開授業等での成果の発信。
▼小・中・高校英語教育支援事業
▽指定先=稚内市―稚内東中(推進校)、稚内東小(推進校)、声問小(推進校)、稚内高(協力校)
英語力を身に付け、主体的にコミュニケーションを図る児童生徒の育成を目的とした推進校を中心とした乗り入れ授業、合同研修会の実施など。
▼道実践的安全教育モデル構築事業
▽指定先=稚内市(モデル地域)、潮見が丘小(拠点校・防犯)
学校における安全教育・安全管理の充実を図ることを目的とした、モデル地域および拠点校の系統的な安全教育の実施、関係機関との連携の取組など。
(道・道教委 2020-07-28付)
その他の記事( 道・道教委)
道教委 新規に生活習慣等定着研修 9月以降 講演など7種 家庭教育ナビゲーター活用
道教委は、本年度から3ヵ年計画で学力向上推進事業「子どもの望ましい生活習慣・学習習慣定着研修事業」に取り組む。各教育局の主催で、講演・講話、シンポジウムなど7種類から選択し、家庭教育ナビゲ...(2020-07-29) 全て読む
医療的ケアハンドブック改訂 実施体制ポイント等紹介 近く特センHP公開 道教委
道教委は、『医療的ケア実施のためのハンドブック(改訂版)』を作成した。医療的ケア児が安全に学校生活を送るため、学校における医療的ケアの例や実施体制のポイントを記載。近日中に道立特別支援教育...(2020-07-29) 全て読む
道 教育旅行支援金の申請受付 バス代 上限14万など 出発30日前に提出を
道は、教育旅行支援事業支援金の交付申請を受け付けている。道内で実施する教育旅行において、貸切バスや宿泊施設での新型コロナウイルス感染リスク低減に取り組むために必要な費用を支援するもの。上限...(2020-07-29) 全て読む
道教委が高校教育課程研究協議会 前例とらわれない姿勢で 唐川課長 指導主事に期待
道教委は21日から2日間、札幌市内の道第2水産ビルで令和2年度高校教育課程(各教科担当指導主事等)研究協議会を開いた。高校教育担当指導主事など85人が参加。唐川智幸高校教育課長があいさつし...(2020-07-29) 全て読む
道教委・赤間学校教育監が日高管内視察 地域の学び発展へ期待 小・中学校3校訪問し激励
【浦河発】道教委の赤間幸人学校教育監は16・17日の2日間、日高管内を訪れ、小・中学校3校を視察した。各校で取り組む実践について聞き取りながら、授業を参観。子どもたちの学ぶ姿から管内の教育...(2020-07-29) 全て読む
根室管内学校等 2年度道教委指定事業 小・中・高で18事業 新規に小中一貫教育サポート 根室局まとめ
【釧路発】根室教育局は、本年度の管内における道教委の研究指定校をまとめた。本年度新規事業の小中一貫教育サポート事業など18事業を予定している。文部科学省の指定事業はなかった。 指定事業...(2020-07-28) 全て読む
根室学区 初の遠隔開催 高校配置検討協議会 道教委
【釧路発】道教委は、30日に開催する根室学区の公立高校配置計画地域別検討協議会を初の遠隔開催とする。道教委担当者の説明を本会場の根室振興局からウェブ会議システムZoomで配信。管内4町の各...(2020-07-28) 全て読む
衆議院文部科学委員会で文科相 教員免許法改正へ準備 わいせつ行為等再犯防ぐ
萩生田光一文部科学大臣は22日の衆議院文部科学委員会で、教育職員免許法の早期改正に向けて準備を進める考えを示した。教員が児童生徒にわいせつ行為を行い懲戒免職となった場合、3年経過すれば免許...(2020-07-28) 全て読む
道教委 学習指導員の新規配置など 8月下旬以降に 勤務時間等 実施要綱を作成
道教委は、新規設置となる学習指導員に関し、学習指導員事業実施要綱を作成し、8月下旬からの配置に向け準備を進めている。「家庭学習の準備・提出物の採点」など、職務内容や勤務時間を規定。新型コロ...(2020-07-28) 全て読む
5年度インターハイ準備へ道教委 8月1日に担当課長設置 現職課長と兼職 業務効率化
道教委は22日の教育委員会で、8月1日から学校教育局健康・体育課内に「高校総体担当課長」を設置することを決定した。令和5年度に道内で開催する全国高校総合体育大会(インターハイ)の準備に当た...(2020-07-28) 全て読む