道教委・青山委員ら視察　子と向き合う姿勢感心　伊達市星の丘小・中学校

（道・道教委 2020-08-26付）

授業を参観しながら説明を受ける青山委員（右）

　【室蘭発】道教委の青山夕香委員は７月下旬、伊達市立星の丘小・中学校（髙橋秀壽校長）を視察した。髙橋校長から同校の概要について説明を受け、授業を参観。社会生活への適応が困難な児童生徒に対し、真剣に向き合う教員たちを見て「このような姿が教育の原点である」と話していた。

　同校は、伊達市内にある児童心理治療施設「バウム　ハウス」に入所している児童生徒が在籍する。小学校は知的１、情緒２、病弱１の４学級、中学校は知的１、情緒１、病弱１の３学級となっている。ほとんどの子どもが、ネグレクトなどによって親から十分な愛情を受けておらず、基本的生活習慣の定着と習慣化に時間を要する。

　一方で、知能テストなどの各種検査では、高い数値の子どもが多く、基礎学力の定着から応用力を身に付けさせる教育課程を工夫している。

　当日は、道教委から青山委員、国安隆総務課長補佐（法制）ら４人が視察に訪れた。

　はじめに、髙橋校長が学校概要を説明。「課題のある子どもたちが転入し、改善しつつある子どもが転出する学校」と伝えた。青山委員は「星の丘小・中学校での勤務で一番苦労したことは」と質問し、髙橋校長は「子どもたちがなかなか心を開いてくれない。だからこそ、教育の重要性を感じる」と答えた。

　その後、青山委員らは小学校３年生から中学校３年生までの各授業を参観。参観後、青山委員は「先生方は、配慮の必要な子どもたちと真剣に向き合いながら授業を行っている。このような姿が教育の原点である」と話していた。

(道・道教委 2020-08-26付)