上川局　初任者対象に　悩み打ち明け互いに成長　オンライン情報交流会

（道・道教委 2020-08-26付）

画面越しに参加者の悩みを聞く石垣指導主事

　【旭川発】上川教育局は７～８月中、独自にオンラインで初任段階教員（１年次・初任者）向けの情報交流会を開いた。ウェブ会議システムを活用し、校種別に自由参加形式で実施。参加者は、普段交流する機会がなかなか得られない初任者同士で悩みなどを交流したほか、指導主事に現状の課題を打ち明けるなどして、今後の指導力向上を図った。

　新型コロナウイルス感染症の影響によって集合形式での初任段階教員研修が取りやめになったことから、初任者同士で交流する機会を提供しようと企画したもの。学校づくりや学級経営、児童生徒との接し方など、１年目の教員が抱える不安や悩みを共有する場とした。

　ウェブ会議システムＺｏｏｍを活用し、オンラインで実施。校種別の自由参加形式で、小学校は７月２７日、中学校は２８日、養護教諭は２９日、高校は８月１９日と２６日、特別支援学校は２０日の日程で行った。

　小学校教諭向け交流会では、ミーティングルームを設けて参加者同士が悩みを共有。中学校教諭向け交流会では、部活動に関する悩みも話題になった。

　特別支援学校教諭向け交流会では、参加者が講師時代の経験と初担任としての役割とのギャップや、行事の削減・縮小にかかわる生徒のモチベーションの上げ方などについての悩みを打ち明けた。義務教育指導班の石垣友和指導主事は、常に周囲に相談・報告して一人で抱え込まないことの大切さなどをアドバイスした。

　また、「どんな同期がいるのか知りたい」「ほかの学校の様子を聞いてみたい」との思いで参加したという参加者に、今後時期をみて初任者同士で実際に交流できる機会を設ける可能性も示した。

(道・道教委 2020-08-26付)