学びの保障　社会科の授業づくり　具体の単元を事例に研鑚　オホーツク局　教師力向上セミナー

（道・道教委 2020-08-26付）

小・中学校の教諭約３０人が参加

　【網走発】オホーツク教育局は２１日、ウェブ会議システムＺｏｏｍを活用した管内教師力向上セミナーの第５弾「学びの保障を目指した授業づくりⅢ（社会科）」を開いた。網走地区社会科教育研究会と共催。北見市立美山小学校の村上陽一教諭、北見市立光西中学校の籾井正之教諭が講師を担当し、具体的な単元を例に授業づくりにおける資料等の活用方法などについて説明。小・中学校の教諭約３０人が参加し、主体的・対話的で深い学びの実現に向けて研鑚を積んだ。

　村上教諭と籾井教諭が「学校の新しい生活様式における主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」について説明。

　村上教諭は、スーパーマーケットの販売促進活動などを教材とした単元を事例に、授業の進行に合わせた資料の役割、見せ方を示しながら１単位時間の授業の考え方を説明した。

　籾井教諭は、本州四国連絡橋の開通に伴う地域経済への影響を考える単元を事例に、多面的・多角的に物事を考えさせる授業づくりの方法などを紹介。市場関係者など「立場による影響の変化を考察させる」など、授業を進めていく上での留意点を示した。

　協議では、参加者が説明を受けて抱いた質問や意見に対して村上教諭と籾井教諭が回答。参加者は、「歴史での単元を貫く学習課題を設定するには」「ペアワーク以外で学びを深めさせる方法は」など、様々な質問を行った。

　事前申込の段階で参加者から寄せられた、「社会科見学の事前・事後指導」「中学校で主体的・対話的で深い学びの実現に向けたポイント」等の質問に村上教諭と籾井教諭が答えた。

(道・道教委 2020-08-26付)