釧路局　ＩＣＴ活用推進チーム発足　学び止めない取組加速　ウェブ会議等のノウハウ共有

（道・道教委 2020-08-25付）

Zoomの使い方を研修する職員

　【釧路発】釧路教育局は、ＩＣＴ活用推進チームを局内に立ち上げ、子どもたちの学びを止めない取組に力を入れている。学校におけるICT活用を促進する前段階として、同局の全職員がウェブ会議システムZoomの使い方を習得できるよう研修を実施。学校との教育相談におけるZoomの活用や、オンライン学習のノウハウの共有など、今後、取組を加速させていく。

　釧路局はチームの立ち上げに当たり、アンケート調査を実施。管内の家庭・学校の通信環境や、ＩＣＴを活用した授業の実施状況、学校臨時休業中の学習内容の把握に努めた。

　結果を分析したところ、各学校においては家庭学習を充実させるためプリントなどを用意して対応していたが、オンライン学習が進んでいない現状が浮かび上がった。

　要因として、一部の学校の通信環境がぜい弱であること、各家庭の通信環境に差があること、一部の学校では教員がウェブ会議システムを利用するノウハウを有していないことが分かった。

　このため、学校にZoom利用のノウハウを伝えることを企画。前段階として、局の全職員がZoomの使い方を知る必要があると考えた。

　７・８月には、チームの職員が講師を務めて、局職員向けのZoom研修会を開催。職員は、パソコンやタブレット、スマートフォンを操作しながら、各種機能や有効性について理解を深めた。

　今後、研修を通してＺｏｏｍを局職員全員が使いこなせるようになった上で、市町村教委との会議や各学校との教育相談をオンラインで実施するよう計画している。また、学校がオンライン学習を行うに当たっての指導方法について研修する機会も設定する考えだ。

　収束の見通しが立たない新型コロナウイルスによって、再び学校臨時休業となることも想定し、子どもたちの学びを止めないための取組を推進していく。

(道・道教委 2020-08-25付)