道教委　いじめ・不登校防止へ　地区会議・交流会で協議　全道サミットに代わり開催

（道・道教委 2020-08-27付）

　道教委は本年度のどさんこ☆子ども全道サミットの開催を取り止め、各教育局ごとで「どさんこ子ども地区会議」「管内別成果交流会」のどちらかを実施するよう、事業を見直した。複数の学校の児童生徒が一堂に会して行う会議等を避け、テレビ会議の活用などを推進。１０月３日のオホーツク教育局の成果交流会を皮切りに全管内で随時、開催していく。

　児童生徒仲良しコミュニケーション活動奨励事業の取組。各学校等で、児童生徒同士でいじめの問題を自分のこととしてとらえ、議論するコミュニケーション活動を推進し、いじめの防止に向けた取組の改善・充実を図ることで、いじめに対する意識の醸成やいじめ・不登校の未然防止を図るもの。例年、どさんこ☆子ども全道サミットを開催したあと、地区別会議、管内別成果交流会を実施してきた。

　道教委は、どさんこ☆子ども全道サミットが一定の成果を果たしたことを踏まえ、今後は学校が主体となった取組を一層充実させ、児童生徒一人ひとりが主体的に身近な人間関係について考え、行動することができるようにすることが重要であるとの考えから、本年度は、どさんこ☆子ども全道サミットの開催を取り止め、管内状況の実態に応じて、どさんこ子ども地区会議か管内別成果交流会のどちらかを実施するよう周知した。

　実施方法は、感染症対策を踏まえ、児童生徒が紙面やテレビ会議システムの活用など、工夫して対応するよう求めている。

　実施後の成果については、学校の取組の充実を図るため、令和３年度に向けたいじめ防止の活動の検証および改善に努める。

　このほか、児童生徒等の変容について、３年度全国学力・学習状況調査質問紙調査「いじめはどんな理由があってもいけないこと」と考える児童生徒の増加などが図れるよう反映させていく。

　事業期間は３年３月まで。各教育局が期日、会場等を決める。１０月３日のオホーツク教育局の成果交流会の開催を皮切りに随時、開催する。

(道・道教委 2020-08-27付)