旭川市中連 10競技すべてで代替大会開催 競技に応じ感染症対策 プロ選手との交流機会も
(関係団体 2020-09-01付)

旭川市中連代替大会開催のまとめ
教育長賞を贈る黒蕨教育長

 【旭川発】新型コロナウイルス感染症防止のため開催中止となった旭川市中学校連盟(菅藤真由美会長)夏季体育大会の代替大会が7月から9月上旬まで、旭川市内で開かれている。各競技団体等と連携して開催したもので、交流会や親睦大会などと銘打ち、軟式野球、バドミントン、バレーボールなど10競技すべてで実施。競技に応じた感染症対策を講じつつ、プロスポーツ選手からの激励を受ける場面や交流の機会を設けるなど、運動部で活躍する3年生の思い出に残る大会となっている。

 新型コロナウイルス感染症の影響で全国中学校体育大会や全道大会、地区大会が中止に。特に3年生の発表の場を提供したいとの思いから、同連盟体育部を中心に各競技団体や市教委と連携を図って準備を進め、代替大会を実施する運びとなった。

 7月から9月上旬の間、軟式野球、バドミントン、バレーボール、バスケットボール、ソフトテニス、卓球、剣道、柔道のほか、年度当初から開催を予定していた陸上・サッカー大会を含めた10競技すべてで交流会や親睦大会を開催。

 すでに開催した大会では、大会を盛り上げようと、優勝者等に市教委から教育長賞が贈られたほか、地元のプロ男子バレーボールチーム・ヴォレアス北海道の古田史郎キャプテンが代表理事を務めるA―bank旭川から、参加者全員に記念品が贈られた。

 感染症対策として、学校での部活動練習や学校を会場とした交流・対外試合のガイドラインを作成し、事前の対策を徹底。大会時には、保護者の入場を競技に応じて制限したほか、運営者も含めた会場入場時の健康観察表の提出などを求めた。

 応援時には、距離を保ち、声援ではなく拍手で応援を要請。

皮切りとなった7月11日には、市内の花咲テニスコートでソフトテニス親睦大会団体戦を、夢りんご体育館で卓球部3年生親睦交流会団体戦を実施。

 25日に東光第3球場で行われた軟式野球Memorial交流会では、始球式でA―bank旭川の古田代表理事が投球し、生徒たちを元気づけた。

 26日に大雪アリーナで行われたバレーボールスマイルリーグでは、生徒による選抜チームとヴォレアス北海道によるエキシビジョンマッチが実現。思い出に残る白熱した試合となった。

 エキシビジョンマッチに代表チームキャプテンとして参加した神楽中学校3年の佐々木柊太君は「ヴォレアスの選手たちは積極的に声をかけてくれた。プレー以外のことも見習いたい」と話していた。

 8月1日には、夢リンゴ体育館で3年生引退記念バドミントン大会を開催。武道館では、剣道交流会を行った。

 開会式では、市教委の黒蕨真一教育長によるメッセージが披露され、感染症によって中止した中連夏季体育大会の代替大会が様々な関係者の協力で開催を迎えたことに感謝した上で、「短い練習期間であったと思うが、これまでの練習の成果を十分に発揮し、思い出に残る一日としてほしい」と生徒たちの健闘を祈った。

 また、ほぼ全競技で応援に駆け付けているA―bank旭川の古田代表理事が、応援メッセージを発信。「いつもと違う状況で戸惑っていると思うが、今までの皆さんの頑張りがこの大会の開催につながっている。けがや熱中症に注意して、自信をもって精一杯プレーしてほしい」とした上で、大会をきっかけにこれからの成長につながることを願った。

 3年間の思いを込めて懸命にラケットを振る選手たち。観戦している生徒や顧問、保護者らは、声援の代わりに惜しみない拍手で健闘をたたえた。

 バドミントン大会の女子個人戦で優勝した愛宕中学校の岩戸和音さんは「中体連がなくなってすごく悔しい思いだったが、代替大会に出場できたことで気持ちに一区切りがついた。開催してくださった方々にとても感謝している」とコメント。男子個人戦で優勝した同中の河北勝希君は「感染症によって練習ができなくなったりしたが、目標だけは変えずに自分なりに努力してきた。高校に進学してもバドミントンを続け、世話になった人に恩返しがしたい」と振り返った。

 なお、9月6日までに、バスケットボール選手権大会や柔道合同練習会などすべての交流会・親睦大会が終了する。

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旭川市中連代替大会開催のまとめ
A―bank旭川の古田代表理事が激励

(関係団体 2020-09-01付)

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