家庭で実践可能な内容に　札幌市教委　学習サポート更新

（コロナウイルス関連 2020-09-14付）

　札幌市教委は１０日、さっぽろっ子学習サポートシステムを更新した。小学４年生の社会では、アイヌ民族の文化を学ぶ学習を提示。小学校全学年の体育ではビニール袋を使用した簡単な体づくり運動、中学校１年の家庭科では室内環境の確認などの調べ学習を提示するなど、家庭でも実践できる内容となっている。

　システムは、新型コロナウイルス感染症の影響で登校できない児童生徒を支援するもの。各校の実態や学習進度に応じて、自由に課題を設定できるようにしている。

　小学校の課題では、全学年における国語、図工、体育のほか、３～６年生の社会を提示。中学校では国語、社会、保健体育、家庭の全学年分の課題を追加した。

　うち、小学４年生の社会における学習課題では、「アイヌ民族の昔のくらしと今につながる文化」について、地図帳や学校で使用している資料などを参考にノートや取組シートにまとめることを提示。

　「別」という漢字を使う地名は、アイヌ語がもとになっていることを示した上で、地図帳で「別」の付く地名を探すことを課題とした。

　保護者によるかかわり方のポイントとして、札幌市アイヌ文化交流センター（サッポロピリカコタン）で、アイヌ民族の歴史や文化について体験的に学習することが可能とし、アイヌ民族が自然を生かして生活していたことを理解するとともに、現在のアイヌ民族の生活は、日本に住む大多数の人々と変わらず共に暮らしていることを理解させることを伝えている。

　小学校全学年を対象とした体育の学習課題は、「レジ袋を使ったあそび」を提示。レジ袋を高く飛ばし、「１回転してからキャッチする」など家庭で運動可能な俊敏性を高める課題とした。

　中学１年における家庭の課題では、室内環境を点検し、よりよい環境にするための方法を考える課題を示した。住まいの中で汚れている場所や汚れやすい場所を調べ、必要な清掃用具など清掃計画を立てて実践させるものとしている。

(コロナウイルス関連 2020-09-14付)