道教委 ICT担当指導主事研修 繰り返しの学習が大切 千歳科技大・山川講師講義(道・道教委 2020-09-18付)
遠隔システムで道内の指導主事など58人が参加
道教委は15日、道庁別館と各教育局を接続し、教育局等ICT教育担当指導主事研修を開いた。千歳科学技術大学の山川広人専任講師が講義し、繰り返し学習することや児童生徒が文房具のように端末を使えるようにすることの大切さなどを指摘。クラウドサービスの活用に向けた演習も行い、チャット、小テストやアンケート機能など授業における様々な活用方法やメリットを伝えた。
本道のプログラミング教育を含むICT教育の充実に向け、各教育局等の担当指導主事を対象に講話・演習・協議などを行い、指導助言の質的向上に資することがねらい。
遠隔システムで道庁別館と各教育局を接続し、各局、市町村教委の指導主事ら58人が参加した。
開会に当たり髙木順一教育環境支援課長は「研修を通して多くの先進的な知見を広め、管内のICT教育の充実に努めてほしい」と期待した。
続いて、千歳科学技術大の山川専任講師が「プログラミング的思考を含む情報活用能力の確かな育成」と題して講義した。
プログラミング的思考を「自らが意図する一連の活動を実現する方法を、論理的に考える力」とし、発達段階に応じて繰り返し学習することの大切さを指摘。プログラミング的思考の育成・体験を新たな情報活用能力の獲得に活用するため、児童生徒が文房具のように端末・ツールを使えるよう意識することが大切とした。
講話後、ICT教育推進課の荒瀬匡宗係長が1人1台端末を活用した新しい学習スタイル、道教委が策定したICT活用授業指針について説明。
クラウドサービスの活用に向けた演習では、教育環境支援課の佐藤公敏主任指導主事がワークシートの提出、チャット、アンケート機能などの活用方法とメリットを伝えた。
最後に、北海道大学情報基盤センターの重田勝介准教授が、ICTの導入自体を目的化するのではなく、学習の改善や現在の教育的課題解決のために活用すること、そのために教員のこれまでの“実践知”を活用し、創意工夫することの大切さを説いた。
今後の工夫点として、新入生や卒業生のIDの取り扱いなど学校での計画的な管理方法を決めておくことや、個人情報など取り扱いに注意が必要な学習関連データの保管場所・活用場面を話し合い、把握しておくことを挙げた。
(道・道教委 2020-09-18付)
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