道教委　メンタルヘルスセミナー　全教職員対象に動画配信　新型コロナの影響など解説

（道・道教委 2020-09-23付）

　道教委は、全道の教職員を対象とするメンタルヘルスセミナーをオンデマンドで配信する。新型コロナウイルス感染症への対応として、対象を従来の管理職から全教職員へと拡大。道文教大学の石垣則昭教授が「新型コロナウイルス感染症に伴う教職員のメンタルヘルス」と題し、セルフケアの基本やストレスコーピングの手法などを解設する。配信期間は９月末から来年２月下旬まで。

　新型コロナウイルス感染症の影響で教職員が通常と異なる勤務環境や業務内容で職務に従事していることから、ストレスの気付きや対処、予防のポイントなど、メンタルヘルスケアの推進に向けて実施するもの。これまで管理職を対象としていたセミナーを本年度は全教職員に拡大。空き時間にいつでも視聴できるよう、オンデマンドで動画を配信する。

　管理監督者向けと教職員向けの２種類を用意し、道文教大の石垣教授が「新型コロナウイルス感染症に伴う教職員のメンタルヘルス」をテーマに講話。「教職員のストレス」「新型コロナウイルス感染症に伴うメンタルヘルスへの影響」「教職員にみられる心理的反応」「セルフケアの基本」「ストレスコーピング」「セルフ・コンパッション」など９項目について説明する。

　石垣教授は、メンタルヘルスの保持において児童生徒と職員間の関係性が極めて重大とし、感謝の言葉を多用できる職場の大切さを指摘。新型コロナウイルスの状況下で不安や恐れを感じるのは異常事態における人間本来の正常な反応であるとし「状況に対応するため、今の自分を慈しみ、認め、思いやっていくことが大切」と呼びかける。

　柏谷祐福利課長は、新型コロナウイルス感染症への対応が長期化する中、「本セミナーを受講することによって、教職員が心身の健康を保持して職務に臨んでほしい」と期待する。

　道教委は、受講のためのパソコンの操作方法などをすべての学校に通知した上で、９月末日から来年２月下旬まで動画を配信する。

(道・道教委 2020-09-23付)