オンライン学習の成果普及へ　各校の取組など共有　道教委が実践指定校運営会議

（道・道教委 2020-09-24付）

各研究実践指定校などとつないだ

　道教委は、オンライン学習導入モデル事業研究実践指定校第１回運営会議を開いた。研究実践指定校などとウェブ会議システムＺｏｏｍで接続し、各校の実践を共有。伊達市立伊達小学校は９月から漢字練習などの学習支援に取り組んでいることを報告したほか、旭川養護学校は保護者向けのマニュアルを作成し周知していることを紹介した。

　事業は、オンライン学習に積極的に取り組もうとする学校を研究実践指定校とし、オンラインを活用した家庭学習を支援するための機器の活用方法や効果的な指導方法を調査研究し、成果を全道に普及することが目的。実践校は、伊達小、今金町立今金小学校、富良野市立富良野東中学校、新篠津村立新篠津中学校、鵡川高校、江差高校、余市養護学校、旭川養護の８校。

　運営会議では、Ｚｏｏｍを活用して、各研究実践指定校や関係市町村教委などを接続。機器の活用とオンライン学習の実践について共通理解を図った。

　実践報告では、伊達小と旭川養護が発表した。伊達小では、８月中に６回ほど、機器の演習や環境整備などに取り組んできたことを説明。９月からは漢字の練習などの学習支援に取り組んでいるほか、登校不安がある児童に対してもオンラインが活用できるよう検討していることを報告した。

　旭川養護では、夏休み中に機器の操作などに関する保護者向けのマニュアルを作成し、全教職員や全家庭に配布したことを紹介。マニュアルをもとに、保護者にも実際に機器に触れてもらったことなどを報告した。

　青木順一義務教育課長補佐は、各校ができるところから取組を着実に進めていることに対して、「学校の課題に応じた取組がされている」と評価。「課題の多い学校にとって貴重な参考資料、実践資料になるものを期待している」と述べた。

　このあと、校種別で協議・質疑を行った。

(道・道教委 2020-09-24付)