十勝局ほか　幼児教育ネットワーク会議　オール十勝で取組を　人材育成ガイドブック等説明

（道・道教委 2020-09-28付）

２４人が参加し、幼児教育振興を目指した

　【帯広発】十勝教育局と十勝総合振興局は２３日、十勝合同庁舎で本年度第１回幼児教育振興ネットワーク会議を開いた。各市町村の幼児教育・子育て支援担当職員、市町村教委の幼児教育・学校教育担当職員ら２４人が出席。幼児教育の充実に向けた指針の説明や、幼児教育を支える人材の育成ガイドブックなどの紹介を受け、課題解決に向けてオール十勝の取組を進めていくことを確認した。

　道幼児教育振興基本方針の趣旨を踏まえ、保育者の資質・能力の向上や幼児教育施設と小学校などとの連携・接続の一層の強化などに関し、管内における幼児教育の優れた実践例や課題の共有および地域の実情に応じた効果的な取組の促進が目的。

　各市町村の幼児教育・子育て支援担当職員、市町村教委の幼児教育・学校教育担当職員に加えて、十勝管内公立幼稚園・こども園教育研究協議会の伊澤昭宙会長、十勝私立幼稚園連合会の佐藤みゆき副会長、十勝管内保育所協議会の佐藤英道会長など２４人が出席した。

　はじめに、十勝教育局義務教育指導班の奥田裕幸主任指導主事が説明。道幼児教育振興基本方針を説明するとともに、幼児教育の充実に向けた課題として「保育士・幼稚園教諭の確保」「施設職員の研修の質の向上（教育的観点からの研修）」「幼小連携と施設間連携の強化」「保護者のニーズ把握・学習機会と情報交流機会の創出」の４点を示した。

　また、文科省が検討会を踏まえて発表した「幼児教育の質の向上について（中間報告）」の内容から、教育の質の向上に向けて、①幼児教育の内容・方法の改善・充実②幼児教育を担う人材の確保・資質および専門性の向上③幼児教育の質の評価の促進④家庭・地域における幼児教育の支援⑤幼児教育を推進するための体制の構築⑥新型コロナウイルス感染症拡大の状況における幼稚園などの具体的な取組―の６点が示されていることを紹介し、内容を解説した。

　このあと、幼児教育相談員派遣事業、「幼児の学び応援サイト」のリニューアル、オンデマンド研修教材、本年度幼児教育関係研修日程、幼稚園の人材確保・活躍に向けたガイドブックについて説明し、人材の資質・能力の向上に向けた施策を伝えた。

　説明を踏まえ、参加者が協議。

　テーマ「管内の幼児教育にかかる課題について」のもと積極的に意見を交わし、課題解決に向け、オール十勝で一丸となった取組を推進していくことを確認した。

(道・道教委 2020-09-28付)