新規事業 フロンティアリーダー養成 地域資源活用策など提案 中高生19人 ネイパル足寄で
(道・道教委 2020-09-29付)

ネイパル足寄フロンティアリーダー養成アカデミー
グループワークを重ね、解決策を探った

 【帯広発】道教委とネイパル足寄は19日から2泊3日の日程で、本年度新規事業となる道青少年フロンティアリーダー養成事業フロンティアリーダー養成アカデミーを開いた。十勝教育局主管。中高生19人が参加。地域資源を活用した体験的な学習や地域課題研究を通して、次代の地域を支えるリーダーとしての資質・能力の向上を目指した。

 事業は本年度から3ヵ年計画で行うもの。将来の地域リーダーとなる中高生を対象に、地域資源を利用した体験的な学習やSDGs(持続可能な開発目標)の推進に向け、地域課題の解決のための実践的な学習機会を提供する。

 十勝管内各市町村から代表の中高生19人が参加。

 テーマを「地域をよくするために自分たちができること」と設定。活動内容に「地域に対する理解を深め、地域の青少年リーダーとして自分たちに何ができるか提案する」を掲げた。

 初日はアイスブレイク。対話的な活動における共通テーマ「主体的に取り組む姿勢を身に付ける」のもと、子どもたちは自分の地域を紹介するクイズゲームや、主体的に取り組む具体的な姿をKJ法で意見交流した。

 続くグループワークでは、テーマを「地域での生活における“幸せ”について。ディベートを行う中で考えを深める」と設定。ディベートは、①学校の授業はすべてオンラインで行うべきか②都会と田舎の生活はどちらが幸福か―の2回行い、①では「オンラインだけの授業になって友達に実際に合えなくなるのは寂しい」、②では「都会にも人間関係のつながりはあり、田舎にも強い人間関係がある。幸せには人とのつながりが重要」などの意見が挙がった。

 2日目もグループワークを継続。

 「実際の地域における生活をする上での困り事を検討し、その解決策を考える」をテーマに、足寄町内の道の駅や商業施設でインタビュー調査。地方で生活する上での困り事や新型コロナウイルス感染症対策関係での困り事などを地域住民から丁寧に聞き取り、自分たちの提案内容を検討した。

 最後のグループワークでは、テーマを「参加者自身が住んでいる地域での生活上の困り事を検討し、解決策を考える」に設定。グループ発表で足寄町に向けた提案内容、個人発表で自分の住む地域への提案内容を検討。中間発表の質問・意見を反映して最終発表を行った。

 個人発表では、それぞれの地域課題を分析し、課題解決の方策を発表。交流の機会を増やすアプリケーションの開発、リサイクルに向けた個人の不要品売買活性化によるつながりの創出、地域の魅力をアピールするための商品発売、観光マップ制作など、自由なアイデアを披露した。

(道・道教委 2020-09-29付)

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