道教委　授業改善推進チーム全道研　活用できる知識習得へ　道教育大旭川・渥美准教授が講演

（道・道教委 2020-09-25付）

　道教委は２３日、札幌市内の道第２水産ビルで学力向上推進事業授業改善推進チーム全道研修会を開いた。道教育大学旭川校の渥美伸彦准教授が「求められる授業改善の実際」と題し、活用できる知識・技能の習得に向けた授業づくりのポイントを解説。意見交換ではタブレットを活用して情報をまとめ、関係者間の共有を図った。

　授業づくりの基本への理解、各チームにおける今後の授業改善に向けた取組の整理を図ることが目的。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、２３日と１０月１日に分けて実施する。授業改善推進員、各教育局の指導主事４０人が参加した。

　はじめに、道教育大旭川校の渥美准教授が「求められる授業改善の実際について～国語、算数・数学を中心に」をテーマに講演。汎用性のある活用可能な知識・技能の習得に向けた授業改善の方向として、既知の知識・技能との関連付けと体系化する活動の充実、問題発見・解決の学習過程における思考・判断・表現の質的な充実の大切さを説いた。

　また、「身に付けさせたい力を明確にした単元づくり」など５つの視点から授業づくりのポイントを解説。１時間で完結する授業の指導例、すべての児童生徒の学習を深める授業技術、対話の質を高める方法などを伝えた。

　続いて、「各チームにおける授業改善の視点・教員等のかかわり」をテーマに協議。グループに分かれ自チームの課題点を見直したほか、今後重点的に取り組む内容やスケジュールを話し合った。教育局・市町村教委、推進員間で情報を共有するため、協議した内容はタブレット端末で整理した。

　このあと、全国学力・学習状況調査の問題冊子を効果的に活用した検証改善サイクル確立に向けた取組を説明。クラウドを活用したアンケート調査も実施した。

(道・道教委 2020-09-25付)