道教委・小玉教育長が教育視察　協力し合う姿に感心　伊達市有珠小　防災教室

（道・道教委 2020-09-24付）

防災教室を視察する小玉教育長（左）

　【室蘭発】道教委の小玉俊宏教育長は９月上旬、伊達市立有珠小学校（柳澤君彦校長）で行われた有珠山防災教室を視察した。道教委が進める１日防災学校の一環として行われたもので、防災教育の視察は教育長就任後初となる。当日は３・４年生を対象に、有珠山噴火についての講座や、避難所生活の疑似体験などを実施。小玉教育長は、児童たちが防災意識を高め、互いに協力し合う姿を参観した。

　１日防災学校は、防災教育の普及促進を図るため、道・道教委、市町村、学校、防災機関が連携・協力して取り組むもの。

　有珠小で開かれた防災教室は、有珠山噴火の歴史や、有珠山がもたらす自然環境と生活のかかわりを学び、防災意識を高めることを目的としている。

　はじめに、児童たちが有珠山について知っていることを発表し、有珠山噴火をもとにしたＤＶＤを視聴。平成１２年に噴火した当時の様子や、噴火による自然環境への影響について学んだ。

　続いて、避難所生活を疑似体験するため、児童たちは、協力しながら段ボールベッドを製作した。避難所生活を想定することで、児童たちは共同で生活することの大切さや、苦労を感じるきっかけとなった。

　教室を通して児童からは「有珠山が噴火したことで温泉が出たことは知らなかった」「避難所では自分でできることは自分で行い、マナーを守って生活をすることが大切だと感じた」などといった声が聞かれた。

　このあと、有珠山噴火の可能性を想定した避難訓練も実施した。

　小玉教育長は、児童たちが防災教室を通して、防災意識の向上を高めるとともに、協力しながら体験活動に励む児童たちの様子を見守った。

(道・道教委 2020-09-24付)