北見で初の外国語乗り入れ授業 学校行事を英語で回顧 高栄小・大正小に中学校教諭(道・道教委 2020-09-28付)
高栄小での授業の様子
【網走発】道教委の小・中・高校英語教育支援事業の推進校・北見市立高栄小学校(保川直紀校長)と大正小学校(成田尚志校長)で23日、中学校教諭による外国語の乗り入れ授業が初めて行われた。北見市立高栄中学校(野村克仁校長)の中山顕人教諭が両校を訪問。高栄小では、カードを使って交流、より多くの英語にふれることができるよう工夫を取り入れた授業を展開した。
事業は、児童生徒が4技能5領域のバランスの取れた英語力を身に付け、主体的にコミュニケーションを図ることができる資質・能力を育成するもの。小・中学校および高校10年間の系統的な英語教育の指導体制の整備を目指し、本年度から始まったもの。オホーツク管内では、高栄小、大正小、高栄中が推進校、北見緑陵高校が協力校に指定されている。
今回、中学校教員が小学校を含めた系統的な指導方法について理解を深めるとともに、小学校から中学校への円滑な接続を図るため、小・中学校の取組の一つとして乗り入れ授業を実施した。
中山教諭が高栄小と大正小で初の乗り入れ授業を行った。
うち、高栄小では、6年「My Favorite Memory」を指導。単元の1時間目として、単元のゴール「思い出の行事について発表することができる」を意識した授業を展開した。
中山教諭は、ウォーミングアップのあと、本時のゴール「思い出の学校行事について話そう」を提示した。
つぎに、「entrance ceremony」「sports day」などの学校行事の名称を紹介。中山教諭が読み上げた学校行事と一致する教科書のイラストに指を差す「ポインティングゲーム」など、いくつかのゲームを通して定着を図った。
3人の登場人物が思い出の学校行事について紹介する音声を流し、「My favorite memory is~」といった表現に着目させた。
その上で、「What is your favorite memory?」など、尋ねる際の表現を確認。ペアで会話を練習させた。
それを踏まえ、児童一人ひとりに、それぞれ違う学校行事の名称とイラストが書かれたカードを配布し、全体交流へ。
教室内を自由に周りながらペアで会話し、カードに書かれた思い出の学校行事を聞き合った。交流したあとにカードを交換することで、様々な学校行事の名称を聞いたり答えたりするなど、多くの英単語にふれることができるよう工夫した。
また、アイコンタクトやリアクションなどを意識するよう促し、実際の会話に近付けるようにした。
(道・道教委 2020-09-28付)
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