開校１００周年の釧路市城山小　５年生が「城山調査隊」で活躍　卒業生や教員などと面談　たくさんの驚き　７０年前は２０００人も

（学校 2020-09-18付）

ゲストティーチャーの話を聞く子どもたち

　【釧路発】ことし開校１００周年を迎える釧路市立城山小学校（佐野万由里校長）は、学校の歩みをまとめる「城山調査隊」に取り組んでいる。８月下旬と９月上旬には、５年生１８人が同校卒業生や教員などと２日間にわたって面談。７０年前の学校の様子を聞き取るなど、歴史の足跡を追った。

　同校は今秋、開校１００周年記念式典を計画していたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止した。式典では、６年生が開校１００年の足跡について発表する予定だったが、それも実現できなかった。

　記念式典は、来年度に延期となったため、５年生が６年生の思いを胸に、城山調査隊として１００年の歩みの調査を開始した。

　調査は、校内探検から実施。「１００年の歴史を感じるもの」などを探し、疑問に思ったことや知りたいことなどを班ごとにまとめ、疑問を解決するための質問を整理した。

　８月２５日と９月８日には、質問の答えを知るゲストティーチャーとして、１０～７０年前の卒業生や当時の教員、ＰＴＡ役員など１０人を同校に招いた。

　当時の学校の様子を質問した子どもたちは、７０年前には児童が２０００人近くいたこと、クラスの名称が１組・２組ではなく、赤組・白組・青組と呼ばれていたことなどを知り、とても驚いていた。

　また、体育館がない時代には、廊下で入学式をした話や、運動会の景品がバナナやブドウ、ノート、鉛筆だった話などを聞き、現在との違いを感じていた。

　ゲストティーチャーとして参加した八城順子さんは「登校時に元気にあいさつをしてくれる姿は、今も昔も変わらない。これからも優しい城山小の子どもたちでいてほしい」と期待を寄せた。

　５年生の両谷咲紀さんは「運動会で行っている競技が、３５年前から続いていることに驚いた。１００年という歴史は長く、私たちがその伝統を引き継いでいかなければと感じた」と話していた。

　今後は、城山調査隊で得た情報や思いなどをまとめた子ども１００周年記念誌を作成し、来年度に行われる開校１００周年記念式典で発表する予定。

(学校 2020-09-18付)