自らの進路 よく考えて 北海学園大生 建設現場見学(学校 2020-09-24付)
駒岡清掃工場の現場。北土建設の技術者が就活についても助言した
北海学園大学の学生約40人が18日、札幌建設業協会主催の現場見学会に参加した。札幌市内の3現場を視察。「駒岡清掃工場更新敷地造成その2工事」では、施工を担う札幌市内にある北土建設〓の職員で同大OBでもある技術者が、ICT施工による大規模土工を説明する一方、就職活動に臨む学生に「企業について詳しく調べて、悩んで選んでほしい」と、声をかけていた。
現場見学会には工学部社会環境工学科の2年生が参加。駒岡清掃工場のほか、豊平川水道水質保全事業の「取水堰新設工事」「斜面管路新設工事」の3現場を視察した。いずれも札幌市発注の工事で、市の担当者も事業概要の説明等で同行した。
駒岡清掃工場の現場は、新工場の建設に向けて広大な敷地を造成するもの。昨年に着工し、昨年から引き続き北土建設が施工を担当している。切土約9万立方㍍、盛土が4~5万立方㍍にも及ぶ土工が中心。同社は、国土交通省が進めるi―Construction技術を積極的に導入し、工事を進めている。
見学会では、現場所長の佃直人さんらが施工内容を詳しく紹介したほか、ICT対応の建設機械による模擬施工も披露した。
さらに、同大OBで入社2年目の梅田拓実さんが、建設業に従事する技術者の業務内容を分かりやすく説明。若いころから仕事の一部を任せてもらうことで、強い責任感が身に付くことなど、建設業の魅力を紹介した。
また、卒業した友人には、大手企業等に就職したものの1~2年で辞めてしまう事例が少なくないことを示し、後輩たちに今後の就職活動について助言。「就職は人生の分岐点。大げさかもしれないが、絶対に妥協してほしくない」と述べ、自身の友人たちの就職活動を振り返りながら「いろいろな企業について詳しく調べてほしい。悩んで選んでほしい」と呼びかけていた。
(学校 2020-09-24付)
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