建築現場の空気を肌で　旭川工業高が見学会参加

（学校 2020-09-25付）

前日に打設されたコンクリートを触る生徒

　【旭川発】旭川工業高校（諸橋宏明校長）建築科３年生３１人は１８日、旭川建設業協会（川島崇則会長）主催の現場見学会に参加した。旭川市内の道営住宅新築神楽岡ニュータウン団地の工事現場を訪問。実際の建築現場の空気を肌で感じ、将来の進路の参考としていた。

　見学会は、若手技術者の育成・確保に向けた入職促進の取組の一つとして毎年実施しているもの。

　午前中は、旭川市総合庁舎建替新築工事の現場を見学する予定だったが、雨天のため中止。代わりに市内の旭川建設業会館で、庁舎建替工事の現場担当者から工事内容や事業概要等の説明を受けた。

　午後の見学では、同校付近で工事が進められている道営住宅新築神楽岡ニュータウン団地の現場を訪れた。橋本川島・タカハタ・北菱共同企業体が１工区、廣野・吉宮共同企業体が２工区を施工。鉄筋コンクリート造４階塔屋１階約２４０１平方㍍の共同住宅を建設している。

　生徒は現場担当者から工事概要等について説明を受けたあと、建設中の建物内に入り、現場の空気を肌で感じていた。

　同校ＯＢの技術者が後輩に対しアドバイスする場面もあった。「大事なのはコミュニケーション。初対面の人とどのように話せばよいか考えることが多い。皆さんも学校でもっと初対面の人と話してほしい」と助言した。

　参加した生徒は「貴重な時間を過ごすことができた。実際に現場を見て、より興味をもつことができた」と述べていた。

(学校 2020-09-25付)