札幌市教委　人権教育研究推進校　アイヌ研究は西岡北小　２３日現在　再募集し随時追加

（学校 2020-09-25付）

　札幌市教委は、人権教育推進事業の本年度研究推進校を決定した。「アイヌ民族に関する学習の研究」に西岡北小学校、「子どもの権利にかかわる学習の研究」に藻岩中学校と市立札幌豊明高等支援学校の２校を指定するなど、２３日現在で５校を選定。各人権課題についての授業展開例や学習資料、教職員・保護者向けの研修会資料等を作成する。推進校は今後、再募集し、随時決定していく。

　事業は、平成２３年度から実施しているもの。市学校教育の重点に教科等の枠組を超えた教育として位置付けている「人間尊重の教育」について「教師自らの人間尊重の意識の向上」の視点から、各学校における人権教育の充実を図っていく。

　市教委は、研究推進の課題として、①アイヌ民族に関する学習の研究②子どもの権利にかかわる学習の研究③性に関する学習の研究④人権尊重の意識を育む学級経営等の研究⑤人権教育を基盤とした学校づくり等の研究―の５点を設定。これらの課題の研究推進校を各課題３校程度募集した。

　各推進校は、学校教育の重点で示した個別の人権課題「民族教育」「子どもの権利」「性」や、学校の取組・教師自らの人間尊重の意識の向上の視点から研究を推進。各人権課題についての授業展開例や学習資料、教職員または保護者向け研修会資料等を作成する。

　推進校については今後、再募集し、随時決定していく。

　２３日現在の本年度研究推進校はつぎのとおり。

▽課題１「アイヌ民族に関する学習の研究」＝西岡北小

▽課題２「子どもの権利にかかわる学習の研究」＝藻岩中、市立札幌豊明高等支援

▽課題３「性に関する学習の研究」＝清田中

▽課題５「人権教育を基盤とした学校づくり等の研究」＝西岡北中

(学校 2020-09-25付)