湧別高 高校魅力化町おこしプロジェクト 協働・探究活動が本格化 未来計画、地域参画、郷土愛柱に(学校 2020-09-23付)
コンソーシアム会議では今後の推進体制を確認した
【網走発】湧別高校(村田一平校長)は、令和元年度から文部科学省「地域との協働による高校教育改革推進事業」に取り組んでいる。研究開発構想名「高校魅力化を中核とした町おこしプロジェクト~本気で考え創造する町の未来」のもと、「未来計画」「地域参画」「郷土愛」の3つを柱に、地域の魅力を気付かせる教育活動を推進。卒業後の地域定着率やUターン率、町内中学生の同校への進学率の向上などを目指す。2年目を迎えた本年度は、湧別町や町教委、各産業界の関係者らで構成するコンソーシアムを本格始動させ、高校魅力化を中核とした地域の活性化について協議を進めていく。
事業は、高校が自治体、高等教育機関、産業界との協働によってコンソーシアムを構築し、地域課題の解決等の探究的な学びを実現する取組を推進することで、地域振興の核としての高校の機能強化を図るもの。
同校は、元年度に地域協働推進校(アソシエイト)に選ばれ、3年度までの3年間、地域魅力化型で取組を進めている。
地域との協働による探究的な学びを実現する柱として、①未来計画~高校生による町おこしプロジェクト②地域参画~ボランティア・交流③郷土愛~特色ある設定科目―の3点を位置付けている。
①では、プロジェクト体験型学習(=PBL)の手法を用い、総合的な探究の時間「未来計画」を実施する。
前年度は、町商工会主催の屯田七夕まつりと学校祭を合同開催する取組を行った。
本年度は、外部講師を招へいし、町の課題を知り、課題の解決に向けて各グループが町おこしプロジェクトを立案し、実現に向けて活動していく。
②では、サロマ湖100㌔㍍ウルトラマラソンなどのボランティア活動、町長や教育長との意見交流会をはじめとする生徒会執行部活動、幼稚園、小・中学校との連携を推進する。
③では、全学年に郷土愛を主とした学校設定科目を設置し、3年間を通して郷土愛を育むカリキュラムを編成する。
高校卒業後の地域就職率85%・Uターン率50%の達成、在校生の主体的に取り組む力の向上、町内中学生の同校への進学率60%の確保を目標に設定。高校魅力化を中核に、湧別町を活気ある魅力的な町に変えていくことを目指す。
9月上旬、町や町教委、商工会、校長会の関係者らで構成するコンソーシアムの会議が同校を会場に初めて開かれ、今後の事業の推進体制などを確認した。
(学校 2020-09-23付)
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