岩農高と全国の農業高８校　ＧＡＰ通し世界で活躍を　オンライン情報交換

（学校 2020-09-23付）

　【岩見沢発】岩見沢農業高校（鎌田一宏校長）は１６日、全国の農業高校８校とオンラインでつなぎ、「農業高校におけるＧＡＰの実践と認証取得への挑戦」と題し情報交換を行った。ＧＡＰ普及推進機構が９月１６日を「Ｇ.Ａ.Ｐ.記念日」と制定し、ことし４月に日本協会が記念日に認定したことを受けて実現した初の取組。鎌田校長は開会あいさつで、ＧＡＰを通して世界で活躍できる人材になることを期待した。

　ＧＯＯＤ（適正な）　ＡＧＲＩＣＵＬＴＵＲＡＬ（農業の）　ＰＲＡＣＴＩＣＥＳ（実践）を意味するＧＡＰの記念日が制定されたことの意義を多くの人に伝え、賛同する学校・生徒が一体となって情報発信することを目的としている。

　同校と青森県立五所川原農林高校がグローバルＧＡＰを取得している全国の２３校に協力して呼びかけ、両校と福島県立岩瀬農業高校、福島県立会津農林高校、茨城県立真壁高校、長野県富士見高校、京都府立農芸高校、愛媛県立川之石高校、青森県立柏木農業高校の９校が参加。ウェブ会議システムＺｏｏｍを活用して実施した。

　岩見沢農業高からは鎌田校長と、ＧＡＰに取り組む生徒２３人の中で全体統括リーダーを務める農業科学科３年の大塚悠生君、動画作成などを担当する茂木彰良君が参加。大塚君は、前半部分の進行を務めた。

　鎌田校長があいさつ。「全国のＧＡＰ取得状況を把握しながら、つぎの活動につなげるヒントを得るほか、参加者の人的ネットワークを構築するなど、新たな取組を考える機会となることを期待する。最終的には、ＧＡＰを通して世界で活躍できる若き農業経営者になることを強く願っている」と呼びかけた。

　続いて、各校の生徒が自校を紹介したほか、活動状況を報告した。

　意見交換に移り、同様の取組をしている学校同士で質疑応答した。岩見沢農業高は川之石高に、システムに関する質問をしていた。

　このあと、ＧＡＰ普及推進機構の横田敏恭理事長が激励の言葉を、五所川原高の工藤清寿校長が閉会あいさつを行った。

(学校 2020-09-23付)