札幌市札苗緑小５･６年　建設業の魅力を肌で　校舎増築工事現場を見学

（学校 2020-09-29付）

迫力満点の重機に目を輝かせていた

　札幌市立札苗緑小学校（高木純校長）５・６年生約３５０人が２４日、同校の増築工事を担う丸彦渡辺建設㈱（藤城英樹社長）と札幌市が主催する現場見学会に参加した。増築部分の内部や迫力のある重機を見学し、建設業の魅力を肌で感じていた。

　同校では児童数の増加を受け、現在、校舎の増築が行われている。昨年１０月から工事を行っており、１２月に完成予定。増築部分は、教室６室と多目的ホールとして利用する。

　札幌市建築部建築工事課の小川史洋さんと丸彦渡辺建設の千葉崇史現場代理人は、建設業に興味を抱いてほしいという思いから現場見学会を計画。新型コロナウイルス感染症の影響で校内行事が少ない６年生のため、学校側が実施を決定。感染拡大防止の観点から、参加学年を５・６年生に絞った。

　見学会では、増築部分の内部を見学したほか、㈱小鍛冶組（小鍛冶洋介社長）、㈱髙橋重機興業（髙橋利明社長）、丸喜運輸㈱（工藤賢一社長）が無償で貸し出した重機を間近で見学。児童は、迫力のある重機や増築中の工事現場を、目を輝かせながら見学していた。

　小川さんは「現場見学会という特別な体験を提供したい。将来進路を考えるときに、今回の体験を思い出してほしい」、千葉現場代理人は「建設業の担い手不足が深刻化する中、今回の見学会が児童たちの印象に残り、少しでも興味を抱いてもらえたらうれしい」と話していた。

　児童からは「新しい学校での勉強が楽しみ」「間近で見た重機がかっこよかった」などの声が上がっていた。

　丸彦渡辺建設は今後、現場見学会後の工事内容についての授業や、運動場にある錆が目立つ遊具を児童に塗装してもらうイベントを検討している。

(学校 2020-09-29付)