十勝局等　コロナ禍踏まえ要請　新卒者の求人確保を　旅館業組合等に

（コロナウイルス関連 2020-09-25付）

　【帯広発】十勝総合振興局と十勝教育局、帯広公共職業安定所は１８日、帯広工業団地協同組合、とかち帯広ホテル旅館業組合に対して、新規学卒者の採用に関し配慮を求める要請活動を行った。新型コロナウイルス感染症による経済への影響を憂慮したもの。とかち帯広ホテル旅館業組合への要請活動では、帯広公共職業安定所の髙木浩司所長が林克彦組合長に要請書を手渡し、積極的な採用を求めた。

　新型コロナウイルス感染症の経済への影響によって、新規学卒者の求人数低下が見込まれることを受け、新規学卒者が卒業後に安定的に働くことができるよう、企業への積極的な採用活動を要請したもの。

　１８日、水戸部裕十勝総合振興局長と松井晃之十勝教育局次長、髙木所長が帯広工業団地協働組合、とかち帯広ホテル旅館組合を訪問し、代表者に要請書を手渡した。

　とかち帯広ホテル旅館組合では、髙木所長が林組合長に要請書を手交。髙木所長は懇談で、本年度の宿泊業・販売業における求人数が例年の半分ほどにとどまるとの見通しを示し、「未来ある生徒たちが希望の職種に就けるよう、協力をお願いしたい」と訴えた。

　林組合長は、ホテル・旅館業における厳しい経営環境にふれつつ、「可能な限り、職を求める子どもたちのため、最善の努力をしていきたい」と述べた。

(コロナウイルス関連 2020-09-25付)