コロナ禍による見学旅行等の中止　企画料　全額補てんへ　札幌市教委　小中高特対象に

（コロナウイルス関連 2020-09-24付）

　札幌市教委は、新型コロナウイルス感染症に伴う臨時休業によって、宿泊的行事および見学旅行をキャンセルした学校に対し、旅行会社との間に発生した企画料を全額補てんする方針だ。現時点では、小・中学校は概ね全校に、市立高校は２校に補てんする予定。今後、各校へ聞き取り調査の実施を検討しており、市の３定補正予算が成立次第、学校を介して旅行会社に返還する方法を予定している。

　市立学校の見学旅行および集団宿泊的行事は例年、１学期に実施。

　本年度は、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う臨時休業などから、市教委は通知「教育課程再編成のガイドライン」を発出。学校再開に当たって臨時休業の影響を踏まえる必要があることから、集団宿泊的行事などについて１学期は実施を見合わせるよう求めた。

　宿泊的行事および見学旅行の日程変更などに伴い、市立学校では旅行会社に対し、旅行のキャンセルに伴う企画料が発生。

　市は２３日に開会した第３回定例市議会に補正予算案を提出し、キャンセルに伴う企画料として小学校運営管理費６７３万円、中学校運営管理費５３１０万円、高校運営管理費６９７万円、特別支援学校運営管理費２０万円の計６７００万円を積み上げた。

　概算では、市立小・中学校で概ね全校、市立高校２校などに対する企画料補てん費として計上しており、市教委は今後、各校へ聞き取り調査を行い、企画料を補てんする予定。学校から旅行会社へ返還する方法を検討しており、補正予算成立次第、各校への補てんに向けて動きを進めていく考え。

(コロナウイルス関連 2020-09-24付)