岩農高農業土木工学科２年生　身近な河川へ関心高め　利根別川の水質調査

（学校 2020-10-06付）

透明度や酸素濃度などを調べた

　【岩見沢発】岩見沢農業高校（鎌田一宏校長）は１日、岩見沢市民会館まなみーる裏手とはぎぞの緑地の間を流れる利根別川で、空知総合振興局札幌建設管理部との合同水質調査を行った。農業土木工学科環境アセスメント班の２年生４人が参加。札幌市の建設コンサルタント企業・㈱開発工営社の協力のもと、各種調査を通して身近な河川への興味を深め、実際に働く職員から水質調査の様々な方法を学んだ。

　利根別川環境整備事業の一環として行われた今回の取組は、岩見沢市内中心部を流れる道管理河川の利根別川が、さらに地域に親しまれる河川となることを目的に進めているもの。

　開発工営社は札幌建設管理部所管の利根別川環境調査業務を受注していることから、事業に協力。今後約５年で、３・４㌔㍍にわたって管理用通路整備を行うほか、親水護岸整備やフットパスも実施することとしている。

　調査に当たり、生徒は胴付き長靴を着用。作業概要の説明を受けたあと、実際に気温や水温、色相、外観、臭気、透明度、酸素濃度など水質を調べた。結果、透明度が高く、きれいな水質であることが分かった。

　また、流速や水深を図り、計算することで、川の流量を観測した。

　参加した生徒は、「新しく学んだことをこれからの学習につなげたい」「今までの実習で学んだことと、使う機器や使い方が違って新鮮だった。こうした経験を将来の仕事に生かしたい」などと話していた。

(学校 2020-10-06付)