函館稜北高　閉校記念式典　思い出胸に未来へ　元気な登校姿に感謝

（学校 2020-10-01付）

在校生や関係者３８０人が出席した

　【函館発】函館稜北高校（田邊禎明校長）の閉校記念式典が９月２７日、同校で執り行われた。全校生徒のほか、教育関係者や同窓生など、合わせて約３８０人が出席。式辞に立った田邊校長は「コロナで学校生活も大きく変化したが、生徒の元気ある登校姿に感謝している。残りの学校生活を素晴らしいものにしてほしい」と呼びかけた。

　同校は昭和５８年開校。平成３０年に函館西高校との統合が決定し、３１年度から函館西高の校舎を活用した普通科単位制の新設校が開校している。このため、３１年度に新入生の募集を停止した。

　式典では、田邊校長が式辞に立ち、これまで協力してきた地域・同窓生へ謝意を示した。生徒には、「統合が決まってから、年々、生徒・教員が減っていくことに不安を覚えたこともあったと思う。さらに、コロナによる臨時休校もあり、通常どおりの学校生活を送ることも大変な状況が続いた。それでも、再開後に元気よく登校する生徒には感謝しかない。残り少ない学校生活を素晴らしいものにしてほしい」と呼びかけた。

　来賓あいさつでは、道教委の小玉俊宏教育長が登壇。「多くの卒業生が各地で活躍している。これまでの歴史・伝統は、統合校に引き継がれていく。在校生は、３年間で学んだことや友人・教員との関係を忘れず、夢に向かって一歩一歩進んでほしい」と、エールを送った。

　次いで、田邊校長が歴代校長・ＰＴＡ会長など合わせて１１人に感謝状を贈呈した。

　このあと、生徒会長の西村拓斗君があいさつ。「思い出の詰まった学校がなくなることは寂しいが、この校舎で仲間と過ごした日々は、いつまでも心に残る。これからの未来に生かしていきたい」と宣言した。

(学校 2020-10-01付)