比布町教委 通年寺子屋ほくれい塾が発足 考える子育成 学び定着 自己肯定感確立
(市町村 2020-10-12付)

比布町通年寺子屋ほくれい塾
対象児童の約半数が入塾した

 【旭川発】比布町教委は9月、新たに通年寺子屋「ほくれい塾」を立ち上げた。町内の小学4~6年生を対象に、学習支援を通して主体的な学びの定着や自己肯定感の確立などを図るもの。28日に町福祉会館で行われた第1回は、入塾式のあと、国語・算数や英語コミュニケーションの学習を展開。通年での学びを通して「自ら考えて行動できる子どもたち」の育成を目指していく。

 同塾は、4~6年生を対象に毎週月曜日の放課後に1時間程度行うもの。学習習慣・主体的な学びの定着や、自己肯定感・向上心の確立などを図り、自分で学習を進め、将来を自らつくり出していくことのできる子どもの育成を目指す。

 塾長は北川範之教育長。主に畠伸広教育指導主事、森野憲仁教育指導主事と外国語指導助手(ALT)1人が講師を務める。

 4・5年生は、国語・算数の練習問題やプログラミングなどを通し、学ぶ楽しさや充実感、達成感が得られる内容を用意。自ら学ぶ力を養うことを目指す。

 6年生は、ALTと様々な場面を想定した英語コミュニケーションを学び、英語に慣れ親しみながら技能を高めていく。

 8月末までに参加者を募ったところ、対象児童の約半数となる35人が希望した。

 入塾式では、北川教育長があいさつ。

 「スタートしたばかりのほくれい塾。みんなの力で楽しいものにしてほしい」と呼びかけた。

 続いて、森野教育指導主事がオリエンテーション。夢をもって挑戦することや自ら学ぶことの大切さを説き、ほくれい塾は単に勉強するだけでなく、創造力やアイデアを大切にしていくことを伝えた。

 塾が掲げる5つの教え「知恵を学ぼう」「相手に共感」「失敗は前向きに」「進んで体験進んで工夫」「主語は僕たち私たち」を紹介。様々な人とかかわりながら共に学び、多くの経験を積み重ねていくよう呼びかけた。

 続いて、学年別に学習。6年生の英語コミュニケーションでは、ALTが今後の学習内容や目標、大事にしたい姿勢などを確認した。

 4・5年生は算数の復習プリントに取り組んだあと、「なぜ勉強するのか」自分なりの考えをワークシートに記入。児童らが考えた「なりたい職業に就くため」などの意見をもとに、次回はグループで話し合いを進め、勉強する意味を考えることで学びへの意欲を高めていくとした。

(市町村 2020-10-12付)

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