施設一体型　義務教育学校開校へ　湧別小・中統合し５年度　町教委　来年度準備委設置

（市町村 2020-10-12付）

　【網走発】湧別町教委は、湧別小学校と湧別中学校の統合による町内２校目の義務教育学校について、令和５年度に開校予定であることを明らかにした。湧別中校舎を大規模改修するとともに、新たに湧別小と湧別中の間の土地を取得し、前期課程用の校舎および体育館を新築。両校舎を接続して施設一体型とする。３年度には統合学校開設準備委員会を立ち上げ、校名・校章・校歌、教科担任制の在り方などについて検討する予定だ。

　湧別町には、湧別、上湧別、芭露の３地区があり、各地区内の小・中学校で連携・一貫した取組が展開されている。平成３０年度には、芭露地区の芭露小学校と湖陵中学校が統合し、町内初の義務教育学校・芭露学園として開校した。

　湧別小と湧別中が位置する湧別地区では、昭和４７年に建設された湧別小校舎の老朽化対策が急務となっていた。また、合同の学校運営協議会をはじめとするこれまでの連携した取組を一層強化するため、両校を統合した義務教育学校を設置することとした。

　校舎については、湧別中校舎および体育館を大規模改修し、継続使用する。

　新たに必要となる前期課程用の校舎および体育館については、新たに湧別小と湧別中の間の土地１万６５３６平方㍍を取得し、新築する。前期課程用の校舎は必要最小限の機能に絞り、湧別中校舎の既存機能を最大限共有することで経費削減を図る。

　調査設計が来年１月に完了する予定。次年度以降の改修などを経て、５年度の開校を目指す。

　教育内容については、９年間の連続性をもたせるため、学年を４・３・２のブロックに分けることを検討している。①９年間の連続した教育課程②教科担任制（乗り入れ授業）の実施③６歳から１５歳までの異年齢の交流④発達段階に応じたきめ細かい指導―の４点を重点とした教育活動を展開する方針。

　今後は、統合学校開設準備委員会を３年度に立ち上げる予定。校名・校章・校歌、学校行事、教科担任制などについて検討を進めていく。

(市町村 2020-10-12付)