白糠小・中を義務教育学校化　４年度２学期開校へ　中学校舎使用　白糠町教委

（市町村 2020-10-22付）

　【釧路発】白糠町教委は、白糠小学校と白糠中学校の義務教育学校化に向けて準備を進めている。開校は令和４年度の２学期からとなる見通しで、現在、開校準備委員会で校名などの検討を進めている。校舎は白糠中校舎を改修して使用する予定だが、こども園などを併設するための棟を新設する。この義務教育学校が開校すれば、町内すべての義務教育課程で校舎一体型の小中一貫教育が行われることになる。

　町教委は、ふるさと教育の一層の充実を図るために、平成３０年４月から全町一斉に小中一貫教育を開始。

　庶路小学校と庶路中学校を統合した義務教育学校・庶路学園を開校したほか、併置校の茶路小中学校、校舎が離れている白糠小、白糠中で９年間を見通した教育を進めている。

　白糠小、白糠中に関しては、施設一体型の義務教育学校化を計画。白糠中の現校舎を改修して使うこととし、前年度に基本設計、本年度に実施設計を発注した。

　実施設計は年明けを目途に完了する予定で、来年度の工事発注を目指す。

　白糠中は現在、各学年１学級で普通教室を３室使用しているが、現校舎建設当時は生徒数が多かったため、白糠小児童が移転してきても十分な空きスペースがある。そのため、校舎整備は内部的な改修がメーンとなる見込み。ただ、こども園や町の子ども発達支援センターを併設するため、一部は新築となる。

　グラウンドなどの外構整備を含めると、工事は４年度にまたがる見通しで、町教委では２学期からの開校を見込んでいる。

　現在、両校の教職員やPTA、地域住民、町教委で組織する開校準備委員会が校名などを検討中。校名については、年度内に決定する見通しとなっている。

(市町村 2020-10-22付)