札幌市　まちづくり地域協議会　図書館設置や公園整備　真駒内駅前の在り方協議

（札幌市 2020-10-15付）

地域住民約２０人が参加した

　札幌市は９日、南区民センターで第３回真駒内駅前地区まちづくり地域協議会を開いた。地下鉄真駒内駅前にふさわしい公共空間について、南区内の地域住民らが意見交換。近隣に学校が多く学生が同駅を利用することが多いことから、図書館の設置のほか、未来のまちづくりの視点から子どもが集える公園の整備を求める声など、多世代が共存できるコミュニティについて意見が交わされた。

　今回の地域協議会は、再編コンセプトの整理について地域住民の視点から意見を聴取するもの。

　新型コロナウイルス感染拡大防止のため、町内会やＰＴＡの役員、札幌市立大学の学生など約２０人が３グループに分かれ、開催時間をずらして意見を交換した。

　はじめに、市が真駒内中学校および真駒内桜山小学校の一体整備について報告。再整備予定地は真駒内駅前の市道真駒内団地５号線沿いとなっており、中学校エリアの新たな土地活用の方向性を検討することが課題となっている。

　意見交換では、駅前地区がどのような使われ方をするか想像し、効果を高める機能の関係性について学生、子育て世帯、高齢者などの視点から考えた。

　参加者からは「広場機能、交通機能、子育て機能などを真駒内駅前周辺に設置する」などの意見の一方で、「駅前通のにぎわい、生活利便を壊さず、連動して駅の再開発を進めていかなければならない」などの意見も出た。

　また、学生なども多いことから、図書館の設置を求める声のほか、「子どもが遊ぶ公園の設置も重要」「芸術の森美術館など文化発展に向けたまちの整備が必要」などの案が出された。

　意見は有識者や事業者側などが参加する検討委員会の意見と合わせ、再編コンセプトを作成。計画策定に向けた素案を検討するほか、今後はパブリックコメントなどを実施したあと、本年度中にまちづくり計画策定を目指す。

(札幌市 2020-10-15付)