札幌市　子どもの権利推進計画　１２月にもアンケート実施　児童生徒２０００人対象に

（札幌市 2020-10-15付）

　札幌市子ども未来局は、市内の１０～１８歳の児童生徒２０００人に対し、子どもの権利推進計画に基づくアンケート調査を１２月ころにも実施する予定だ。第４次さっぽろ子ども未来プランにおける「子どもの権利を大切にする環境の充実」など４つの基本目標について「子どもの権利についての認知度」などを調査し、市の取組の進ちょく状況を分析。新たな施策や事業の充実につなげていく。

　市が本年度策定した第４次さっぽろ子ども未来プランは、計画全体の成果指標のほか、①子どもの権利を大切にする環境の充実②安心して子どもを生み育てられる環境の充実③子どもと若者の成長と自立を支える環境の充実④配慮を要する子どもと家庭を支える環境の充実―の４つの基本目標について、進ちょく状況を管理・分析するために必要となる成果指標を設定している。

　アンケート調査は、プランの進ちょく状況や、子ども子育て世帯の状況や抱える問題点等を把握し、今後の施策に活用するため実施する。

　対象は、市内の１０～１２歳の児童７００人と１３～１８歳の生徒１３００人、ゼロ～５歳の子どもがいる３０００世帯。対象者は住民基本台帳から無作為で抽出する。

　設問は、１０～１２歳の子ども７００人と１３～１８歳の子ども１３００人の計２０００人を対象に２５問（回答項目３５項目）、子どもがいる３０００世帯を対象に１４問（回答項目１４項目）程度を想定。

　「子どもの権利についての認知度」「いじめなどの不安や悩みを身近な人などに相談する子どもの割合」などの設問のほか、「子育てしやすいまちであるか」など子ども・子育てにかかる内容について調査する。

　また、これまで「はい」「いいえ」のみの回答様式としていたものを、回答項目を追加することで、市民の意識をより深く調査。子どもの権利の推進にかかる取組や、育児支援事業の創設などを目指す。

　アンケートは１２月ころ対象者に郵送し、次年度にも進ちょく状況をプランに反映させる見通し。

(札幌市 2020-10-15付)