人権教育推進事業　研究推進校追加　発寒南小と山鼻南小　札幌市教委　本年度計７校に

（札幌市 2020-10-16付）

　札幌市教委は、本年度人権教育推進事業の研究推進校に発寒南小学校と山鼻南小学校の２校を追加した。すでに決定している西岡北小学校など５校と合わせて７校を選定。発寒南小は「アイヌ民族に関する学習の研究」、山鼻南小は「人権尊重の意識を育む学級経営等の研究」の課題に取り組む。

　事業は、平成２３年度から実施しているもの。市学校教育の重点に、教科等の枠組を超えた教育として位置付けている「人間尊重の教育」について、「教師自らの人間尊重の意識の向上」の視点から、各学校における人権教育の充実を図っている。

　研究推進の課題として、①アイヌ民族に関する学習の研究②子どもの権利にかかわる学習の研究③性に関する学習の研究④人権尊重の意識を育む学級経営等の研究⑤人権教育を基盤とした学校づくり等の研究―の５点を設定。毎年、これらの課題の研究推進校を選定している。

　本年度は、すでに決定している西岡北小、藻岩中学校、市立札幌豊明高等支援学校、清田中学校、西岡北中学校の５校に、発寒南小と山鼻南小を追加。発寒南小は課題１「アイヌ民族に関する学習の研究」、山鼻南小は課題４「人権尊重の意識を育む学級経営等の研究」に取り組む。

　各推進校は、学校教育の重点で示した個別の人権課題「民族教育」「子どもの権利」「性」や、学校の取組・教師自らの人間尊重の意識の向上の視点から研究を推進。今後、各人権課題についての授業展開例や学習資料、教職員または保護者向けの研修会資料などを作成する。

(札幌市 2020-10-16付)