道・札幌市 3年度公立学校教員採用 1374人を登録 東京会場受検者は5分の1
(道・道教委 2020-10-27付)

教員採用候補者選考検査
道・札幌市教員採用候補者選考検査の受検者数・登録者数・受検倍率(クリックすると拡大表示されます)

 道教委は、令和3年度道・札幌市公立学校教員採用候補者登録状況を発表した。道、札幌市を合わせた登録者数は前年度と比べ279人減の1374人。受検倍率は0・5ポイント増の3・2倍(道3・0倍、札幌市3・7倍)となった。東京会場で受検した登録者数は263人で、全体の5分の1を占めた。対象地域に限った勤務の希望者を募る地域枠では今回からオホーツクを追加し、小・中学校区分で17人を登録した。

 登録者数は、3年度の児童生徒数の見込みをもとに算出した学級数に基づき、定年退職予定者や再任用の見込み数なども勘案して算定。

 3年度教員採用候補者選考検査の受検者数は、小・中・高校、特別支援学校、養護教諭、栄養教諭の受検区分すべてを合わせて道が3089人、札幌市が1268人の計4357人だった。

 登録者数は、道が1028人、札幌市が346人で、合計で前年度比279人減の1374人。

 受検倍率は、道が0・5ポイント増の3・0倍、札幌市が0・4ポイント増の3・7倍となり、合計で0・5ポイント増の3・2倍だった。

 なお、道外の受検者確保に向け前年度から約20年ぶりに設置した東京会場を受検した登録者数は263人。

 採用段階から地域に根ざした教育を推進する中核となる教員を育成するため、対象地域に限った勤務の希望者を選考する地域枠は、小・中学校区分の計17人となり、内訳は日高が3人、宗谷が5人、根室が4人、今回追加のオホーツクが5人。

 登録者の受検区分別状況をみると、小学校は595人(うち地域枠7人)で倍率は1・8倍。中学校は350人(うち地域枠10人)で、倍率は4・2倍だった。

 一定期間の勤務実績がある期限付教員、臨時的任用教員(産休代替教員・育児休業代替教員)などを対象とする特別選考では25人が登録。内訳は、現職教員が23人(小学校7人、高校13人、特別支援学校小学部1人、特別支援学校高等部2人)、過去3年以内の登録辞退者1人(中学校)、障がい者1人(特別支援学校中学部)となっている。

 道教委は教員確保に向け、教職の魅力を発信するPR動画の作成、高校生対象のインターンシップの実施、道教育大学における高校生セミナーの開催を計画。教育大学と連携して教員のやりがいの再発見や地域の関係づくりを結ぶ草の根教育実習の開始など、若い世代の教員志望者の確保を図っていくとしている。

(道・道教委 2020-10-27付)

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