道教委 小中一貫カリキュラム編成全道研 京都市の学習支援等理解 市教委・吉川氏が講演 生配信(道・道教委 2020-10-28付)
講演する京都市教委の吉川首席指導主事
道教委は26日、札幌市内の道自治労会館で小中一貫教育サポート事業カリキュラム編成全道研修会を開いた。指定地域市町村教委担当など36人が参加。京都市教委の吉川康浩首席指導主事がライブ配信で講演し、京都市における学力向上を目指した学習支援の実践を紹介した。
事業は、中学校区における目指す子ども像の設定、小・中学校の教職員・保護者・地域住民による共有、小・中学校9年間を通じた教育課程の編成・実施など、地域の実情に応じた小中一貫教育の導入・円滑な実践への取組を支援することで、義務教育の質の向上を図るもの。
実施期間は令和2~4年度の3年間で、対象は義務教育学校、小中一貫教育学校を設置または設置予定の市町村教委・学校。本年度は、空知管内で長沼町立長沼中学校、長沼小学校、雨竜町立雨竜中学校、雨竜小学校など10地域22校を指定。
研修会で川端香代子義務教育課長は、道内の義務教育学校が本年度で11校となったことや、全道各地で小中一貫校が増えてきた現状にふれ、「道内においても小中一貫教育学校に対する必要性などが浸透してきている」と強調。研修を通して、「“あすからできることはないか”“今の取組のどこを改善したらよいのか”など、各学校で取組を一層加速化してほしい」と呼びかけた。
続く講演は、ライブ配信で実施。全道から約180人が視聴した。演題「特色ある小中一貫教育の取組について~義務教育9年間の“学び”と“育ち”をつなぐ取組」のもと、京都市教委の吉川首席指導主事が講師を務めた。
京都市は平成16年度から小中一貫教育に取り組み、同年に学校運営協議会の設置拡大など、開かれた学校づくりに力を注いできた経緯を説明。その後、全小・中学校に小中連携主任の配置や、教委に小中一貫教育推進室を設置し、小中一貫教育・京都市の方針などが定められた5つの視点を策定し、推進校を指定して取り組んできたことなどを紹介。
また、学力向上に向けた取組として、校長会が主体となって考案した自学自習の習慣化を図るシステム「学習支援プログラム」を説明し、小学校の段階から問題用紙と回答用紙が別の中学校の試験スタイルを実践していることを伝えた。
後半は、比布町教委の森野憲仁教育指導主事も加わり、それぞれの特徴や学校の取組等について対談した。
ライブ配信後、メーン会場の参加者で課題別部会。北広島市教委は「小中一貫教育を地域全体で推進する取組の工夫」、厚真町立厚真中学校区は「9年間を通じた指導計画の作成に向けた取組」などと題して実践発表しほか、指定地域別グループで取組の工夫などについて協議した。
(道・道教委 2020-10-28付)
その他の記事( 道・道教委)
絆づくりメッセージ 最優秀賞決定 貴田さん(旭川市末広北小)ら6人に 入賞作品は2日から展示
道いじめ問題対策連絡協議会は、「絆づくりメッセージコンクール~いじめやネットトラブルの根絶を目指して」の全道審査結果を公表した。標語部門で旭川市立末広北小学校の貴田羽花菜さん(6年)など3...(2020-10-30) 全て読む
特セン 自立活動研修講座 合理的配慮との関係解説 東北福祉大・樋口教授講義
道立特別支援教育センター(日向正明所長)は22日、センターで自立活動研修講座を開いた。同センターを主会場に、胆振、檜山、留萌、釧路の各教育局とウェブ会議システムでつなぎ開催。東北福祉大学教...(2020-10-29) 全て読む
道立学校のクラウドサービス利用 授業利用など 目的規定 道教委 要項まとめ通知
道教委は、道立学校におけるクラウドサービス利用にかかるアカウント取扱い要綱をまとめた。クラウドサービスの利用目的を授業、学習活動、研修等と規定し、児童生徒や保護者への趣旨説明など学校長が行...(2020-10-29) 全て読む
鷹栖町教委 GIGAスクールサポーター 11月までに1人配置 教員ら支援へ
【旭川発】鷹栖町教委は、GIGAスクールサポーターの配置に向けて準備を進めている。遅くとも11月までには1人を配置する予定で、町教委や町内全小・中学校に週1~2日程度派遣。ICT機器等を活...(2020-10-28) 全て読む
上川局独自 Zoom de 研修を初開催 指導と評価 一体化へ 占冠中央小と結び遠隔で指導
【旭川発】上川教育局は10月中旬、独自事業のオンライン指導主事派遣「Zoom de 研修」を初めて実施した。教育局と占冠村立占冠中央小学校(井上隆一校長)をウェブ会議システムで接続し、講義...(2020-10-28) 全て読む
11月は北海道心の教育強調月間 釧路会場 絵本作家の講演など フォーラム 親子で工作体験も
「ハートに、じーん。探してごらん、優しい気持ち。」―。ことしも11月に北海道心の教育推進会議(会長・小玉俊宏教育長)が実施する北海道心の教育推進キャンペーン強調月間が始まる。心の教育推進フ...(2020-10-28) 全て読む
道 2年度私学教育功績者表彰 受賞者の功績
道が決定した令和2年度道社会貢献賞(私学教育功績者)の功績概要はつぎのとおり。=敬称略= ▼浅里愼也(北星学園女子中学高校校長) 文京短期大学附属保育専門学校(埼玉県)、北星学園女子...(2020-10-27) 全て読む
道・札幌市 3年度公立学校教員採用 1374人を登録 東京会場受検者は5分の1
道教委は、令和3年度道・札幌市公立学校教員採用候補者登録状況を発表した。道、札幌市を合わせた登録者数は前年度と比べ279人減の1374人。受検倍率は0・5ポイント増の3・2倍(道3・0倍、...(2020-10-27) 全て読む
マスク保管ケース贈呈 後志管内全児童に建設団体
【小樽発】後志合同庁舎で20日、小樽建設協会による管内小学校の全児童を対象としたマスク保管ケースの贈呈式が行われた。佐々木徹会長が、後志教育局の中澤美明局長に目録を贈呈。「子どもたちのため...(2020-10-27) 全て読む
海洋教育パイオニアスクールプログラム全道発表会 海外からの漂流物調査など 漁師との交流も
道海洋教育推進協議会は23日、サケのふるさと千歳水族館で2020年海洋教育パイオニアスクールプログラム全道成果発表会を開いた。日本海地域など3つのモデル地域の各小・中学校の児童生徒や引率教...(2020-10-27) 全て読む