道 2年度私学教育功績者表彰 受賞者の功績(道・道教委 2020-10-27付)
道が決定した令和2年度道社会貢献賞(私学教育功績者)の功績概要はつぎのとおり。=敬称略=
▼浅里愼也(北星学園女子中学高校校長)
文京短期大学附属保育専門学校(埼玉県)、北星学園女子高校音楽科で非常勤講師として勤務後、札幌大谷高校、北星学園女子中学高校の専任教諭を経て、現在は同校校長および北星学園の理事として、永年にわたり高校教育の充実と発展に貢献している。
特に、少子化、グローバル化が加速し、社会構造の変化を迎える中、学校長として建学の精神の具現化を図り、こうした社会変化に対応し得る人材の育成に努めるとともに、教育展開や学校運営に指導的な役割を担うなど、北海道における女子教育の発展に尽力している。
また、札幌市音楽家協議会運営委員などに就任し若手音楽家の育成に携わるとともに、道私立中学高校協会副会長・常任理事および研修部会長として私学教職員の資質向上にも尽力するなど、本道の私学教育、特に中等教育部門の教育の充実と発展に果たした功績は顕著である。
▼木村一雄(木村学園理事・学園長、認定こども園函館ひかり幼稚園事務主任)
東栄サッシ=に勤務後、函館ひかり幼稚園(現・認定こども園函館ひかり幼稚園)の事務長を経て、平成11年からは木村学園の理事長に就任し、現在は同法人理事・学園長および同園事務主任として、永年にわたり幼児教育の充実と発展に貢献している。
健康な体と豊かな情操、創造性の開発と可能性の伸長を目指し、社会性を身に付ける自由でのびのびとした教育に努めることを基本に、自然との親しみを通して父母に対する感謝の心や思いやりの心を育むなど、遊びと傾聴の「けじめ」ある行動を実践でき、心身が健やかで明るく情緒豊かな子どもを多数送り出している。
また、道私立幼稚園協会役員として組織の活性化を図り、子ども・子育て支援新制度に即した対応をけん引するなど、本道の私学教育および幼児教育の振興・発展に果たした功績は顕著である。
▼谷山弘行(酪農学園理事長)
帯広畜産大学で助手を務めたあと、酪農学園大学で講師、助教授、教授を経て、平成19年からは同大学・同短期大学部の学長に就任し、現在は酪農学園理事長として、永年にわたり高等教育の充実と発展に貢献している。
学長として新教育課程への改組など大学改革を進めたほか、初年次から卒業まで特色ある教育の一貫性をもったカリキュラムを主導し、特に初年次教育では、新入生全員に対し建学の精神である「三愛主義」そして「健土健民」を学ぶための手ほどきを行うなど、学校創立者の意思を受け継ぐ教育基盤の確立に尽力している。
日本私立獣医科大学協会の会長として獣医学教育の充実・発展に尽力しただけでなく、研究活動でも多くの論文等を発表するなど、本道の私学教育および高等教育の振興・発展に果たした功績は顕著である。
▼林勝信(慧光学園理事長、長橋幼稚園園長)
長橋幼稚園事務長として幼児教育に携わり、慧光学園理事、同園副園長を経て平成11年から同園園長、17年からは慧光学園理事長に就任し、永年にわたり幼児教育の充実と発展に貢献している。
命を大切にする子、優しく思いやりのある子、明るく素直で元気な子、我慢強い子、想像力の豊かな子を保育目標に掲げ、様々な遊びや体験を通して子どもたちの意欲や好奇心を伸ばし、潜在能力を引き出し伸ばすことや、人として生きる基本が身に付くよう熱意をもって幼児教育を実践している。
道私立幼稚園協会では振興委員、地域振興委員、公益法人認定化特別委員、総務委員、広報委員として幅広く組織運営に貢献するとともに、理事として組織の活性化にも寄与するなど、本道の私学教育および幼児教育の振興・発展に果たした功績は顕著である。
▼吉田孝弘(専門学校北海道自動車整備大学校校長)
札幌経理専門学校教員を経て、札幌総合福祉専門学校等の副校長や北海道動物看護専門学校校長を歴任し、平成21年からは北海道体育大学校校長、25年からは北海道自動車整備大学校校長として、永年にわたり職業専門分野の教育の充実と発展に貢献している。
特に、文部科学省によって創設された大学への編入学資格が認められる「専門士」の称号が付与される課程、大学院への入学資格が認められる「高度専門士」の称号が付与される課程、企業等と連携して教育課程を編成し、職業に必要な実践的で専門的な能力を育成する職業実践専門課程など新たな制度にいち早く対応し、職業教育の質の向上や学生の高度な学習機会を提供している。
また、道私立専修学校各種学校連合会正会員として、専修学校の振興に尽力したほか、中高生対象の職業体験講座の実施など、キャリア教育の向上にも貢献しており、本道の私学教育および専修学校教育の振興・発展に果たした功績は顕著である。
(道・道教委 2020-10-27付)
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