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札幌みなみの杜高等支援　ミライデザインフェスタ初開催　校種の垣根越え交流
（札幌市 2020-10-30付）

車いすバスケットボールなどを楽しんだ

　市教委では、教材を授業や懇談会において使用するなどして、児童生徒の安全なインターネット等の利用に向けた取組を進めるよう呼びかけている。

　市立札幌みなみの杜高等支援学校（宮田佳幸校長）は２８日、同校をはじめ４会場で「ミライデザインフェスタ」を初めて開催した。１年生が札幌市立真駒内公園小学校および石山中学校の特別支援学級の児童生徒と校種の垣根を越えて車いすバスケットボールなどのスポーツを楽しんだほか、地域住民と協力し、食品を販売するなど、生徒自らが企画してきた取組の成果を披露した。

　新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、同校は５月に予定していた宿泊的行事を中止。本年度は１年生を対象としたイベントとして、新たにフェスタを開催することとした。

　近隣小・中学校特別支援学級の児童生徒などとスポーツで交流を深めるほか、地域住民と調理、食品販売を行うもので総合的な探究の時間を通して生徒が自ら企画。地域に根差すことや計画実現に向けた力を養うことなどが目的。６月ころから準備を開始してきた。

　１年１組の「スポーツとＡＲＴ」では、車いすバスケットボールチーム「札幌ノースウインド」の碓井琴音さんの指導のもと、真駒内公園小ももんが学級の児童、石山中特別支援学級の生徒、北翔大学の学生を招き、１時間ごとに対戦相手を変えて試合を行った。校種の垣根を越えて、車いすバスケットボールを行ったほか、ボッチャ、巨大アート作成に取り組んだ。

　石山中の生徒との混合チームで行った車いすバスケットボールの試合では、競技用の車いすを使用し、「中学生にシュートを打たせてあげよう」などとリーダーシップを発揮したほか、中学生がシュートを決めた際には「上手だね、すごいね」などと声をかけ合い、校種の垣根を越えて競技を楽しんだ。

　２組の「五輪食堂」では、同校近隣にある五輪団地の住民とともに調理。

　住民から提供を受けた食材をもとに、メニューの企画や試作を重ねてきた。味付けや食材の切り方、煮込み具合など、団地住民からのアドバイスをもとに、サバ缶スープ、もやしのナムル、ホットサラダ、きのこ飯、みかん寒天をつくることを決定。

　生徒は「包丁をすとんと落とすように」などと住民からアドバイスを受けるなど、交流を深めたほか、役割分担するなど協力して調理した。最後は参加者全員で食事を楽しんだ。

　このほか、真駒内地区の情報誌の作成、近隣保育園での読み聞かせ活動、南区民センターでのクッキー販売なども行った。販売会場は多くの地域住民で賑わった。