札幌市教委　情報モラル教育ＤＶＤ　トラブル防止策など紹介　指導案等も作成し各校配布

（札幌市 2020-10-30付）

　札幌市教委は、本年度インターネット利用にかかる地域密着型教育啓発事業について、情報モラル教育に関するＤＶＤ教材「情報モラル学習動画教材～安全にインターネットを使おう！」を作成した。安全なインターネットの使い方や、児童生徒がネットトラブルに巻き込まれないための方策などを紹介。このほか、ＤＶＤを視聴しながら活用する指導案・ワークシートも作成し、市内の全小・中学校に配布した。

　事業は、児童生徒が安全にインターネットを利用できるようにすることをねらいに毎年実施しているもの。例年は、市内の小・中学校で実施校を指定し、授業や保護者向けの研修会を実施するなどして研究を進めている。

　本年度は事業の実施手法を見直し、各学校で活用することができる児童生徒・保護者向けの動画教材を作成した。

　「情報モラル学習動画教材～安全にインターネットを使おう！」には、①小学５・６年生向け「小学校版情報モラル教育」（４０分）②小学校保護者向け「小学校版“共に学ぶネット社会を生きる力”」（２０分）③中学１～３年生向け「中学校版情報モラル教育（４５分）④中学校保護者向け「中学校版“共に学ぶネット社会を生きる力”（２０分）―を収録した。

　小中学生向けでは、トークアプリの仕組みやオンラインゲームの危険性、パスワード・画像等の個人情報流失防止など、安全なインターネットの使い方について紹介。

　保護者向けでは、ネットトラブルやＳＮＳの実態、ＩＣＴ機器との付き合い方、ネットトラブル依存等、児童生徒がネットトラブルに巻き込まれないための方策を伝えている。

　このほか、ＤＶＤを視聴しながら活用する指導案・ワークシート「トークアプリやゲームとのつき合い方を考えよう」「安全にインターネットを活用する方法を考えよう」も作成し、各学校に配布した。

　市教委では、教材を授業や懇談会において使用するなどして、児童生徒の安全なインターネット等の利用に向けた取組を進めるよう呼びかけている。

(札幌市 2020-10-30付)