全体計画作成・実行を　札幌市教委　道徳の専門研修

（札幌市 2020-11-02付）

　札幌市教委は１０月２８日、市内ちえりあで専門研修「特別の教科“道徳”」を開いた。市内の小・中学校、高校から９５人が参加。髙橋智子児童生徒担当係長が講師を務め、学校の教育活動全体で道徳教育を推進するために、道徳教育における全体計画を作成・実行する重要性を説いた。

　研修は、講義や演習を通して、新学習指導要領の内容を踏まえた指導方法、授業の在り方について学ぶことがねらい。

　髙橋係長は、道徳教育を学校の教育活動全体を通じて行うために、道徳教育における全体計画を作成し、全教職員で実行する必要性を指摘。その上で「学校教育目標の実現に向け、道徳教育の全体計画について理解することが大切」と説いた。

　また、道徳教育と道徳科の関係性についてふれ「道徳科は道徳教育の要である」と強調。道徳科の指導の充実に向けて、価値理解、人間理解、他者理解など、道徳的価値について理解する大切さや、“考え、議論する道徳”の実践に向けた授業改善を進める必要性を示した。

(札幌市 2020-11-02付)