札幌市教委　運動機会充実図る環境整備事業　接触活動行わないで　配慮事項示す

（札幌市 2020-11-02付）

　札幌市教委は、感染予防に配慮した小学校体育学習におけるボール運動系（ゴール型）の配慮事項を示した資料および動画を作成した。「児童同士がボールを奪い合うなど、接触する活動は実施しない」など、ポイントを提示。また、ポートボールなど、各競技の学習活動例を示した。

　本年度新規「学校における運動機会の充実を図る環境整備推進事業」の一環で作成したもの。事業は、学校において子どもが日常的に運動に親しむことができる取組の充実と、それを支える環境整備によって、子どもの運動に対する意欲の向上、運動習慣の定着を図ることをねらいに事業を展開している。

　これまで、小学校の「器械運動（マット運動・跳び箱運動）」編、「鬼遊び」編・中学校の「武道（柔道）」編を作成。今回は、小学校の体育学習「ボール運動系（ゴール型）」における配慮事項を示した資料および動画を作成した。

　感染予防の配慮のポイントとして、①児童同士がボールを奪い合うなど、接触する活動は実施しない②特定の少人数や、特定のチーム同士による活動とするとともに、近接する場面が発生する活動については、回数や時間を絞るなどして実施する③ゲームなどを実施する場合は、近接する場面の頻度が多くならないよう、移動できるエリアを制限するなどの工夫をする④活動中は不必要に大声を出さないように指導する―の４点を示した。

　また、「児童同士がボールを奪い合うなど、直接触れ合うことを避けるルールを設定」「グラウンドを使用することで、児童同士の距離を取りながら多くのコートをつくり、運動量を確保できるようにする」「ルール、コート（場）の広さ、人数、使用するボール（の種類）は、実態に合わせて工夫する」などの指導例を提示。

　このほか、「ポートボール」や「ラインシュートボール」などの各競技における学習活動例も示した。

(札幌市 2020-11-02付)